［2023年12月20日（水）17:20］から

　いきなりつまずく。

　いや、もう、なにもかもが怪しく見える。

　それもそうだろう、コミカルになるようにしてたからな。

　もう、魔王様の心の呟きひとつ、ひとつが、すべて怪しくいや、妖しく思えてくる……。

　でだしでいきなりつまづいたのは……。

　勇者様ご一行をチョロインと称し、また、昔から思っていた「なんで、女性冒険者は肌色部分が多いんだ？　怪我するだろ？　虫に刺されるだろ？」という部分があり、揶揄も含めて、ご一行の服装を薄着にしていた。

　自分なりにがんばって、薄着感を全面的に押し出していた。

　……これはいかに？

　調べてたら、女性の上半身の裸はNGだが、男性の上半身の裸はOKとかあった。

　下半身はどっちともアウトだよ。

　この場合……。

　薄くても一応、服は着ている。

　だが、ファッションデザイナーの才能いかんによっては、裸よりも服を着ている方がエロを感じる場合もあるよな……。

　ただ、自分の文才では、そこまでドキドキハアハアするヒトはいない……はずだろう。おそらく。

　そもそも、これがあかんかったら、カクヨムのファンタジー作品の公開本数の桁数がひとつくらい減りそうなので、注意しつつも残すことにした。

　こんな調子で「熱い」とか「濡れた」とかいう単語にすらビクビクしながらチェックしていく。

　途中、夕食準備とかで抜けたりしながらも、ひたすら修正していく。

　主人公が入浴後、普通の肩こり腰痛マッサージをしてもらうシーンがあるのだが、そのときの声をBL調にしていたのをやめた。

　お気に入りのシーンだった……と書くと、誤解されそうだけど、お気に入りのシーンだっただけに残念だ。

　削除の結果、単に肩こり腰痛に悩む魔王様に成り下がってしまった。

　その後も、判断にとても迷う部分がでてきて、困惑する。

　ただ、後々のネタとしてもでてくる部分であったりするので、ギリギリ控え目にしながらも残しておく。

　こんな調子で、自分はカクヨム運営を納得させることができるのか、と心配になる。

　第一フェーズは躊躇と葛藤のフェーズであった。

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