第2話 まずはメールをチェックする


[2023年12月20日(水)12:14]



 大量のDMにまぎれて、カクヨム運営からのメールがあった。


 メールの送信時刻を確認すると、


  ――2023年12月20日10:39――


 という、なんとも微妙な……。

 まあ、メールだからな。


 件名でもびびったが、メールの最後の方に


 ――このメールは無断転載したらダメだからね――


 という内容の文言があった。

(注:あくまでもそういう内容であって、原文コピペではありません)


 ふおっ!


 さすが、出版社!


 メールにも著作権が発生するのかっっ!


 と、ビビリな自分はもう、それだけでパニック状態。




 メールの本文自体は、長ったらしいURLも含めて600文字程度。


 だが、ビビリな自分(これ大事!)には、大ダメージを与えるに不足ない文字数だった!


 警告文など、迷惑メールくらいしか受け取ったことがなかったので、もう動揺しまくり。


 やってもうた! なんということだ! ヤフオクでは違反ゼロの優良出品者なのに!


 ……と、意味不明なことを心のなかで叫ぶ。


 休み時間とはいえ、今日は勤務日。

 ざくっとメールに目を通し、とりあえず……こういうときこそ、落ち着いて……昼飯だ!


 しかし、頭の中はカクヨム運営からのメールでいっぱい、いっぱい。


 昼食メニューは変更して、クロワッサンとヨーグルトと紅茶でちゃっちゃと数分ですます。


 食欲もなかったし、味もしないし、自分がなにを食べているのかもわからなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る