第53話『そっちかぁ……』





 第五十三話『そっちかぁ……』





 異世界生活二十五日目、昼。

 新しい本拠地にえた『第二基地』本部ビル。


 本部の入り口にナイスをベタ着けして降車。

 颯爽さっそうと自動ドアを抜けて司令長官室に向かう。


 案内は要らない、編成画面のナビに従って歩けば着く。


 しかしデカいビルだな……まぁ、第二基地のデカさに合わせた大きさと言われれば『妥当かな?』と納得出来んでもない。


 第二基地の南口から中央の本部ビルまで60kmも有った、つまり、第二基地は縦横約120kmの面積……頭オカシなるでぇ。


 今は本部ビルしかないアスファルト舗装された新基地、本来ならここに編成画面の第一基地を据えるはずだった。


 しかし、どう考えても編成画面内でインフラを整えた高レベルの第一基地は動かさない方が便利、使い勝手が良い。


 例えば、全ての物資が集まる編成画面の基地経由で、再編成などこなしつつ人や物を移動出来るのはかなりの利点、しかもリスクゼロの瞬間移動。活用すれば大きなリターンしかない。


 それに、異世界十一日目のクソアップデート、あれでダンジョン物資の換金率が大幅に変わったが、あの日までに乱獲と乱掘で資源を稼ぎまくっていたので基地開発は想像以上に進んだ。


 これについては、レイディが『時短アイテム』や『資源徴収率アップ』等のアイテムをバンバン使って基地の成長と拡大化を早めたお蔭だな。


 そんな基地を今から外に出してしまうと、新しく造る編成画面の基地は勿論レベル0、しかも資源と資金の不足で開発スピードは落ちる。


 そんな事をするより、第二第三の基地を外に造って各施設で周囲を固めて生産力を上げるなり、ダンジョンでやったように天然資源が採れそうな場所に生産加工施設だけをヒモ付けして設置するなりした方が効率は良い。


 特に重要なのは、編成画面内に在る第一基地だけは絶対に敵から攻撃されないと言う点だな。


 ……だが、編成画面の基地を攻撃出来る奴がいたら話は別ですっ!!


 そんな奴がいたら真っ先に殺すね、最優先抹殺対象だ。


 そう考えたらアレだな、第一基地の防御も固めたいな……


 常駐する防衛部隊も作ろうかアふぅン……ぅん?

 ……なっ、イキナリ勃起しただとっ??


 って言うか、何故か目の前が真っ暗だ……



「どうしたの、司令?」

「……んママぁぁぁーーっ!!」



 考え事をしていたらいつの間にか目的地に着いていた模様。どうやら尺八ママの巨乳に顔をぶつけた拍子に乳圧でペニスに電気が走ったようだ。


 俺のバリアを貫通しペニスをもてあそぶ驚異の柔らかパイ、意味が解らんが凄い兵器に違いない……っ!!


 多くの部下を従える身として、ここは自ら率先してその大量破壊兵器を調べねばなるまい……っ!!



「んママぁぁぁっ!! ちゅぱちゅぱ……」

「はいはい、いい子いい子、美味しい?」


「おいちぃ……ちゅぱちゅぱ」

「よしよし、じゃぁシコシコね、はいシコシコ」


「はぅあぁぁーっ、ちゅぱ、はぅあぁぁーっ、ちゅぱ……」


「はい、ピュッピュッ、しーしーね……ンポッ」

「んママぁぁぁ、白いしーしー出るぅぅ……あ」



 ふぅ……


 やっぱり尺八ママは最高だぜっ!!




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 気付いたら夕方になっていた、不思議だ。

 昼メシは食った……よな?


 思い出すぞぅ、昼食は……

 各自自由にせよと命令して……


 俺は……尺八ママの栄養満点な疑似母乳を吸った、問題無いな。


 午後の任務は……各自自由にせよと命令して……


 俺は……尺八ママが新しいプレイを披露してくれて、気付いたら夕方だった、問題無いな。


 いやぁしかし凄いプレイだった……

 週一でやってもらおうかな『魂の流腐乱るふらん』……


 そんな事を考えていると、司令長官室のキッチンから尺八ママの優しい歌声が……



“わ~た~し~にぃかえりな~は~れ~♪”

“き~お~くぅそ~おぉし~つ~♪”

“や~さ~しさで胸を~見~ないで~ね~♪”

“も~いち~ど牛にぃ~か~れ~♪”

転生うま~れるた~め~に~……♪”


“たまっしーのらーん♪”



 気付けば俺はベッドから飛び降り裸で走り出していた……

 早く、早く行かねば、かえらねば……っ!!


 俺の足音に気付いた尺八ママが優しく微笑む。


 夕食の支度を中断して体の向きを変え、両腕を広げて俺を迎えつつM字開脚する素敵なママ……


 俺はその中心に飛び込む……

 ネットリ暖かい愛が俺の全身を迎えれた……



「おかえり、司令……」



 俺は再びママに包ま……いやおかしくね?

 どうなってんのコレ?


 取り敢えず、ママが出してくれるまで寝るか……


 あ、夕飯も各自自由に摂るようにとレイディに連絡しておこう。どうせ俺は夕食の時間に間に合わん(キリッ



『――と言う事になった、明日の朝まで自由にして良し』

『ハッ、畏まりました』


『そっちは何か俺に伝えておく事は無いか?』


『そうですねぇ……本拠地と母星を定めた事で『月面基地』を設置可能になりましたが、どうしましょう?』


『月面基地……? またゲームに無いオリジナル設定だな、詳細は?』


『主に遠征部隊の中継基地として使うようですが、月面基地を設置すると所持惑星駐屯基地へ連絡が可能になるようです』


『へぇぇ……効果が良く分からんが、デメリットは無さそうだな、資源が足りてるなら創って良いぞ』


『資源消費はオール二千、余裕で足ります。設置しますか?』


『やっちまいなぁっ!!』


『……設置完了、太陽系第三惑星地球の衛星表面に月面基地が出現しました』



 そっちの『月』かぁ……








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