第2話「私の天使」

優しい音がする

道徳心とかそういったものじゃない

たぶんもっと身近で

もっと愛おしいもの


あなたに贈る子守歌

心音のかすかな

振動

それがここまで吹いてくる


悲しい時も

どんな時も

そばにいた

愛していた

だから続く時間が

愛おしくて


ぎゅっと夢みたいに

切なくて

いつまでだって続いてほしくて


もっと分かりあって

話したくて


いつか育つまで

酒を酌み交わすまで

いろんなことも聞きたくて


愛ってなんだろ

きっとそうしたことかなって

ただ日々にある名残惜しさが

愛かなって

そんな茫漠としてことを解いて


ほんとにあなたが愛おしい

奇麗で素直で愛でたい


時間が許すなら

私が死んだ後でさえ

あなたと関わりたい


ほんとに、幸せ者だ

あなたが生まれたことで

私は勇気が出た

だからありがとうね


まだまだ負けないからね

あなたのために戦うよ

いいものをあげるよ


じゃ、今日もおやすみ

また私に勇気を頂戴ね


私の天使様

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