第70話 若手社員の評価に対する不満調査
エピソードタイトルに、「えっ、なにこれ?」と感じた人もいると思いますが、これはTVのニュースで見かけた「若手社員の評価に対する不満調査」がとても興味深かったのでエッセイにしてやろうとタイトルに使ってみました。
若手社員が、上司や会社に対してどういう不満を持っているか調査したものなのですが、これがWeb作家がカクヨムとカクヨムの読者に持っている不満ととてもよく似ているな〜と思ったので、以下に引用しますね。
※ 以下、フリガナ(?)は原文記事に藤光が付けたものです。
☆☆☆
「現在の
「非常に満足している」「やや満足している」と回答した人を合わせると、6割以上が現在の
◯◯◯
3割くらいの人は不満を持っているってのは、カクヨムもそれくらいの人は不満を持ちつつ活動しているんじゃないですかねー。
次の質問への回答が、さらに興味深いです、
☆☆☆
そこで、「
(自作への)評価に対する不満の理由は「評価基準が不明確」「上司とのコミュニケーション不足」
◯◯◯
やー、若手社員の1/3は、自分が会社や上司から適切に評価されていないと感じてるんですね。わかる! 若い頃はそう感じるんですよ。年取ってから若手をみると、もの足りないことが分かるんですけどね。
などと思っていたら、この若手が会社にもつ不満の構造は、Web作家がカクヨムやカクヨム読者に抱いている不満にそっくりじゃないか、と驚きました。評価基準が不明確? 読者とのコミュニケーション不足? めちゃ心当たりがあります〜。ずっと不満に思ってました!
☆☆☆
前の質問で「あまり思わない」「全く思わない」と回答した人に「不満を感じる主な理由は何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、「評価基準が不明確」(46.8%)と回答した人がもっとも多く、次いで「
◯◯◯
「自己評価と読者の評価のギャップ」と読み替えると、めちゃくちゃそう感じます。わたしだけじゃないはず。こんなに苦労しておもしろい小説を書いたのに、この評価の低さ(☆の少なさ)はなんだ! って思うのは。やー、恥ずかしいなあ、自作の足りない部分が見えてなかったんです(汗
次の質問は、質問を発すること自体が恥ずかしい。
☆☆☆
さらに、「評価してほしいポイントは何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、「スキル評価(専門知識・技術の取得など)」(48.7%)と回答した人がもっとも多く、次いで「定量的な評価(目標達成度、売上・利益など)」が42.7%、「成長意欲」が32.8%と続いた。
◯◯◯
わたしなような底辺作家ごときが、評価してほしいポイントについて語るなんておこがましい――10年早いって叱られちゃいますよ。
そればかりか、スキルを評価しろとか、書いた量で評価しろとか、書く意欲を評価しろとか……実績もないくせに何様のつもり? 若手社員をわたしに置き換えて読むと当てはまり過ぎて、恥ずかしいやら、情けないやら、おもしろいやら(笑笑
最後にもうひとつ質問。
☆☆☆
「評価の可視化がどの程度必要だと感じますか?」と質問したところ、7割以上の人が「非常に必要(23.4%)」「やや必要(49%)」と回答した。
◯◯◯
カクヨムでは☆やPVで作家の評価が可視化されています。評価が可視化されていることで作家の不満がなくなったり、少なくなっているかというと、まったくそんなことはないと思う。他の人気作家さんへの嫉妬を煽ることになったり、必要のないくらい自作に対する自信をなくしてしまったり、むしろ不満の種になっている側面もあるように感じます。
評価のシステムがどういう形であれ、不満をもつ人が一定数現れるのは仕方がない――というのが、カクヨムをやってきて分かりました。
みんな不満はあります。
他人の評価は気にしてはいけません。
最善を尽くしたかどうかを気をつけて。
それは自分自身が一番よく知っているはずです。
カクヨムに限らず、なにごとも「いまの自分のベスト」を出すことを基準に考えると、嫉妬や不満って減ると思うんですよね。って言っても若手社員は納得しないんだろうな、若いからね〜(笑
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