第46話 息子と国語の問題
早いもので、うちの息子もこの春で小学六年生になりました。幼稚園に上がる前からカクヨムをやっているので、彼の成長を見るにつけ、「おれも長いこと小説書いてるなあ」と自分自身に感心します。何年も書いているだけで、親の筆力はなかなか成長しませんが、今後ともよろしくお願いします。
さて、導入につかった息子ですが、塾の宿題に悪戦苦闘しています。国語の問題です。一部をそのまま抜書きしてみますね。
例文【昨日私は、小川さんに借りた本を読みました。】
問題 例文を次の指示にしたがって、語順を入れかえ、読点を加えて書き直しなさい。
指示① 小川さんに借りた日が昨日であることを示す。
指示② 借りた本を読んだのが昨日であることを示す。
語順を入れ替えることによって、意味が微妙に変わる日本語の文章を理解できているか測定する問題なのですが、みなさんわかりますかね? 問題集にある答えを近況ノートに載せるので、興味がある方は見てみてください。
https://kakuyomu.jp/users/gigan_280614/news/16818093078618569978
息子は、この問題がわからんわからんと騒ぐのですが……、わからんくて仕方ないと思います。日本語の語順って比較的自由だと思いませんか。特に話し言葉の場合、前後の文脈のなかでそれぞれ文章(ことばの連なり)の意味が判明するものなので、「問題の意味が分からん」「どれでも意味同じやろ」という息子の意見も一理あるように感じます。
「これやから国語って嫌いやねん」
わたしも問題の意図するところは分かるのですが、じゃあ模範回答通りでないと日本語として間違っているのかというと、それを間違っているというのは頭が固すぎるんじゃないかと思うと同時に、こんな問題を解かせることによって国語嫌いの子どもが増えているとしたら、とてもつまらない国語教育だと感じたのでした。
言葉って数字とちがって、その使い方に幅があるでしょう。算数とちがって国語はもっと正解の幅が広くていいと思うのですが、これって頭の悪い親の考え方なんですかね。こんな問題くらいで国語を嫌いになってもらいたくないなあ。
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