第2話 ネット時代の落とし穴

 情報収集はもっぱらネットに頼っている藤光。情報源はYahooニュースとNHKプラス、そしてYouTubeです。YouTubeは玉石混交、情報源としては眉唾なので、新聞社や通信社の記事が転載されたYahooニュースと公共放送のネット配信番組、NHKプラスを頼りにしています。


 今回は、この間NHKプラスを観ていて「おや」と感じた番組について書いてみたいと思います。番組名は『ネズリテ』。


 ネズリテとは――慌てん坊の父ちゃんネズミは、スマホで見つけた情報に振り回される毎日。そのたびにしっかり者の娘ネズミから、ネットやSNSの落とし穴について教わっています。ツッコミどころ満載のネズミ親子の会話(落語風)を通じて、デジタル時代の必修科目「ネットリテラシー」を学ぶ、5分のアニメ番組です。(番組HPより抜粋)


 落語家の春風亭一之輔さんの語りが楽しいミニ番組です。HPにあるように、ネットリテラシー(インターネットの諸現象を理解する力――という意味だと思います)を学ぶ番組で、その第2回のテーマが「フィルターバブルとエコーチェンバー、確証バイアス」でした。言葉はよく知らなかったのですが、番組をみると、いまわたしがもっとも興味を持っている現象についての解説でした。


 フィルターバブルとは、「インターネット上で泡(バブル)のなかに包まれたように、自分の見たい情報しか見えなくなること」という意味の言葉。


 エコーチェンバー現象とは、自分と似た意見や思想を持った人々が集まる場で、自分の意見や思想が肯定されることで、それらが正解であるかのごとく勘違いする現象。


 確証バイアスとは、自分の考えが正しいか否かを検証する際に、自分の考えを証明する証拠ばかりを探してしまい、反証情報に注目しない傾向のこと。


 インターネットの検索ソフトやSNS、ネット広告では、利用者が興味を持っている(であろう)情報を優先して利用の端末に表示する仕組みになっているじゃないですか。その方がより情報に繋がるサイトへのリンクをクリック(タップ)してくれるから。そうすることで収入が上がる仕組みになっているから。


 結局それが「フィルターバブル」を生んで、偏った情報に接するあまり「エコーチェンバー」や「確証バイアス」を引き起こしていませんか、注意しましょう。という番組内容なのですが――。


 すごく思い当たります。

 自分の望む情報を検索ソフトが選別して表示してくれる機能はとても効率的で助かるのですが、気づいたら似たような情報ばかりYahooニュースで読んでるんですよね。わたしの場合は、競馬に関する記事、情報がそうなのですが、ちょっとやばいなってくらい競馬のニュースしか読まないですね。たまに新聞を読むと、世の中こんなにさまざまなニュースがあるのかと驚くくらいです。


 実はカクヨムでも似たようなことをしてて、自分好みの小説、エッセイしか読まないんですよ。カクヨムにはそれこそ星の数ほど作品が投稿されてて、ジャンルも文体も千差万別なはずなのですが、一定のお気に入り作家さんの作品とエッセイしか読まない。むしろ、作品がたくさんあり過ぎるが故にそういうことが起こってしまっている。で、年を追うごとにこの傾向が強まっているように感じるんですね。いやいや、気をつけないと。


 一般的には間違っているとされていることを正しいと主張してしまったり、不道徳な行為を当然だと思い込んでしまってネットに発信したり――(カクヨムに作品をあげたり)しないようにしないとな〜って思いました。

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