冒険者ギルド
ボス部屋には次の階に進む階段とダンジョン外へと戻るワープ装置がある。もっと下の階に行けるが武器の消費が激しいから行かない。
ワープ装置に乗りダンジョンから脱出する。そしてギルドに入る。
ギルドはダンジョンの隣に建てると言うルールがあるので、ダンジョンから脱出して直ぐにギルドに入れる様になっているのだ。そして24時間営業なのでいつでも利用できる。
ギルドでは受付でドロップアイテムを売ったり宝箱を開けたりすることができる。他にも複合施設として酒場や訓練場や小さい病院、それに武器や装備を売っている店もある。更には更衣室や無料シャワー室などもある。まぁ俺は受付とトイレ以外は使えないが。
ギルドの中は人で賑わっている。待ち合わせをする者、勧誘をする者、昼から飲んだくれる者、受付に並ぶ者など様々な人間がいる。
「おっ、世界で唯一のスキルなしの雑魚が帰って来だぞ。今日も無駄な小遣い稼ぎかぁ〜?ダッセェ奴だな〜!」
一人の飲んだくれが言うとそいつと飲んでいた残りの十九人の飲んだくれと共にギャハギャハと汚い笑いを上げる。
俺はそれを無視して受付に並ぶ。
それに俺は知っている。この飲んだくれ共は揃いも揃ってダンジョン二階で死にかけてからダンジョン一階をシャトルランみたいに往復をして素手のゴブリン一体を二十人以上でリンチしていると言う事を。
しばらく待っていると俺の番になったので受付へと向かう。受付はプライバシーを守るために完全防音の個室となっている。そこで受付さんと宝箱やらドロップアイテムの売却やらのやり取りをする事になる。
今回はドロップアイテムの売却と宝箱を開けて中身を売却する事が目的なのでいつも通り受付がクソな事以外は変わらないだろうと思い受付へと入るのだった。
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