本日二度目のボス戦

その後も難なくゴブリンを殺しながら進みボス部屋である十階に行く階段に着いた。

 

 それまでの間にドロップ確率の低い棍棒を五本もドロップしたのでもうニヤニヤである。

 

 冒険者を助けると言ういい事をしたから良いことが返って来た。善行はすればするほど良いものである。

 

 この調子で二度目のボス戦に挑もうとボス部屋の中に入る。

 

 ボス部屋には棍棒持ちのゴブリン五体、ゴブリンソルジャー三体、ゴブリンメイジ二体、そして大剣を持っているゴブリンバーサーカーが一体いた。ボスはゴブリンバーサーカーである。

 

 ボス戦が始まってすぐにゴブリンバーサーカー以外のゴブリンが一気に襲いかかってくるのでその前に一掃する事にした。ゴブリンバーサーカーは他のゴブリンを皆殺しされるまで動かない。

 

 つい昨日ミリタリーオタクの死体から拾った手榴弾を一つ取り出しピンを抜き思いっきり投げる。その手榴弾はゴブリン達のど真ん中に落ち、爆発。初めて投げてみるがうまくいく物だ。

 

 ゴブリンバーサーカー以外は死んだ。爆発で死んだゴブリンもいれば爆風に飛ばされて地面や壁に叩き付けられて死んだゴブリンもいる。

 

 ボスであるゴブリンバーサーカーも片腕が千切れる程の相当なダメージを負っている。

 

 その事を怒って雄叫びを上げているゴブリンバーサーカーだが隙だらけなので苦無をまた取り出して頭に弾をプレゼントしてあげる。

 

 もちろん即死である。二回目のボス戦は手榴弾一つと苦無一つだけで終わった。

 

 報酬の宝箱とドロップアイテムと落ちた苦無を回収して戻る事にしたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る