第12話 Let's 武具選び!


 会合が終わった後。


 美玖と双葉は神社の倉庫へと来ていた。


「僕たちは悪意のないものと契約して力を貸してもらっているとは言え、基本的な身体能力は必要だって勿論知ってるよね?」


 私は大きく頷く。


「基本は封印が中心だけど・・・稀に祓わないといけないときがある。あとは、相当な反抗に遭ったりとか。そういうときに武具を使うんだ」


 倉庫には大量の刀や槍、弓矢に、あとはよく判らないものまで。


 ぎゅうぎゅう詰めになっていた。


「この中のほとんどが呪物とか神具とか呼ばれてるものなんだ。所々、預かった特級呪物もあるから、触らないように気を付けてね」


「…双葉は、何を使ってるの?」


 少し気になり聞いてみると、双葉はすぐそばに置かれていた刀を手に取った。


「これだよ。ちなみに父さんはこれ。で、和馬はこれ」


 指し示された刀は全て、まったく見分けはつかなかった。


「・・・何が違うの?」


「さぁ?僕にも判らないや」


 そういうものなのか?


 それより、哲司も和馬も双葉も、全員刀を使っているのなら、流れ的に自分も・・・


「いや、美玖にそれは合わないと思う。美玖には・・・これかな」


 そう言って渡されたのは、長さ50センチほどの、ただの木の棒。


 きれいに研磨されて、握りやすく振りやすい形状にはなっているが・・・


「それ、うちの神社の御神木から作られたんだ。だから、そう見えて立派な神具」


 大事に使ってね、と彼は笑顔で言う。


 怖いことを最後に付け足さないでほしい・・・

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