第248話 【フレーバーテキスト 従獣編その1】
フレーバーテキスト第四弾です。
今回は読者様からのご要望により人に従う獣についてまとめた物になります。
現状本編で公開されていない情報もありますが物語を読み進めるのに何ら影響はありません。
勿論読み飛ばしても構いません。
では従獣編その1をどうぞ。
・スレイプニル
【ムーシカ(牡馬)】
【ミーシカ(雌馬)】
【マーシカ(仔馬、雄)】
クルトンが仕事の為の移動手段として求め、捕獲した従獣。
8本足の巨馬で車で言えば大排気量GTカーの様なイメージの騎乗動物。
タリシニセリアン国ではスレイプニルを所持しているだけで騎士爵への叙爵条件を満たす程のステータスを持つ。
生息数はそれなりにいるものの捕獲、調教が難しく、クルトンが捕獲するまで騎士であっても現物を見た者は少なかった。
かなりタフで蹄鉄も弾き飛ばす程の脚力を誇る巨馬。
捕獲数の少ない現状では金貨で手に入れる事は出来ないと言われている。
作中ではクルトンが前世で見た映画の熊から名前を取った事になっている。
元ネタは筆者が子供の時に見た映画『北極のムーシカミーシカ』から。
・狼
【ポム(雄狼)】
【プル(雌狼)】
【ぺス(子狼、雄)】
クルトンが王都へ向かっている最中に懐かれた狼達。
クルトンの家族である母親のラーシャ、妹のイフロシューネ、エフロシューネが命名した。
かなり頭が良く、認識阻害の穴を付いてクルトンを追尾してきたとんでもない狼。
力が特別強くなかったが頭が良すぎた事で孤立してしまい、群れから弾き出されてしまった。
ぺスの他に兄弟狼もいたが、クルトンと出会うまでに餓死してしまった経緯がある。
本作中で大きな役目を果たす事は無いが、後のぺスはクルトンの影響で最終的に情報思念体となり、この世界の過去、未来のあらゆる時代で姿を現して、その時代の人々へ世界の異変を知らせる役目を担う事になる。
実際のところは人恋しくて姿を現しただけ。
・狸
【オベラ(今のところ雌雄不明)】
クルトンがシンシアと王都へ向かう最中に出会った狸。
始終マイペースで思考の読めない行動をとる。
見た目普通の狸だが認識阻害にも似た『狸寝入り』の技能持ちで、天敵からの捕食を免れてきた。
人への警戒心が薄く、誰にでも懐く事から特に女性に可愛がられている。
本作中で大きな役目を果たす事は無いが、後のオベラはクルトンの影響で最終的に情報思念体となり、この世界の過去、未来のあらゆる時代で姿を現し、その時代の人々へ世界の異変を知らせる役目を担う事になる。
出現時には常にぺスと一緒で、その背中に乗った状態で始終ドヤ顔だったとか。
太古の巨獣からパリメーラ姫が命名したが、名前その物の意味は『狡猾』。
・グリフォン
【ポポ(雄)】
クルトンが捕獲してきた雄のグリフォン。
獣としては最強種の一角で、飛行可能な騎乗動物である事、王家の紋章である事でスレイプニルより遥かに希少価値が高く、捕獲が確認されると早々に金貨(現金)での取引を禁止する法律が制定され、流通その物も制限された。
過去に騎乗動物として捕獲された記録は殆ど無く、捕獲された情報が王都に伝わった時にはクルトンを詐欺罪で摘発すべきだと訴える貴族もいたほど信憑性を疑われた。
現在はデデリ・サンフォーム侯爵家の騎乗動物として登録されており、「二つ脚の魔獣が翼を手に入れた」と国外にまで情報が拡散される程のビッグニュースだった。
【クウネル(雌)】
コルネン駐屯騎士団が捕獲した雌のグリフォン。
コルネン駐屯騎士団の騎乗動物として登録されてはいるが、フォネル・デルニクル男爵家に永久貸与され、もっぱら伝令として活躍している。
後に大陸最強と謳われたタリシニセリアン国空挺騎士団、通称グリフォンナイツ結成時に彼らが騎乗していたグリフォンは全て彼女の子孫である。
名前の由来は古代語で『至福の一時』から。
・スクエアバイソン
【ヴェルキー(固有種、雄)】
大蜥蜴に襲われているところをクルトンが助け、懐かれたことにより騎乗動物となった見た目はアメリカバイソンの様な牛。
この世界のスクエアバイソンは通常体高2m、体重1.3t程だがポンデ石切り場の森に生息するベルキーは固有種で体高約4m、体重約8tと超大型。
クルトンの付与術式を施した道具ありきではあるが、今まで運搬できる物量限界値を易々と超える働きを見せ物流に革命を起こした騎乗動物。
スレイプニルがGTカーであればこちらは大型トレーラートラックと言った感じでタフさはスレイプニルを凌駕する。
スレイプニル、グリフォンよりも遥かに発見、捕獲が容易だった事と、その巨体から背にバリスタを乗せ、魔獣討伐の戦果を次々上げていったことにより国防を担う重要な騎乗動物としても大変重宝され、専門部隊も組織された。
太古の鉄の巨人からパリメーラ姫が命名したが、名前その物の意味は『巨大』。
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