第54話 【フレーバーテキスト 交易都市コルネン編その1】

フレーバーテキスト第二弾になります。

家族編と違いこちらは執筆中に徐々に追加、確定させていった設定になります。


現状本編で公開されていない情報もありますが物語を読み進めるのに何ら影響はありません。

勿論読み飛ばしても構いません。


交易都市コルネン編その1をどうぞ。



【行商のおっちゃん:カイエンさん】

交易都市コルネン周辺の村を定期的に回る行商人。

拠点はコルネンで妻と二人の娘がいる。

娘は既に嫁いでおり妻に拠点での仕入れを任せている。

幼少期のクルトンからコルネンの情報をせびられているうちにレビン家族とも親密になっていった経緯がある。

クルトンにこの世界の常識を客観的に教えてあげた重要人物。

何かしらの危険から逃亡する時など、安全な経路を瞬時に見極められる『直感力』の下位互換的技能を持っていて、その為行商人の中でも比較的危険な地域を回っている事が多い人。

この人に限らずこの世界での行商人は各村のライフラインを支える重要な役割を担っているのと共に交易都市、王都などへ各地の情報を届ける諜報員にも似た者として結果的に国の運営に組み込まれている。

作中の登場機会は少ないがちゃんと行商にいそしんでいるので心配なく。


【シンシア】

9歳時にクルトン、行商人のカイエンの馬車に立ちふさがった子供たちの一人。

後にクルトンの養女となり、カンダル侯爵嫡男に見初められ成人前にそこに嫁ぐこととなる。

8歳の時の悪戯で梯子から落下して右膝を骨折、そのまま治癒した為に右足が不自由な状態となってしまっていたが10歳の時コルネンに上京してクルトンの施術を受け完治する。

元々治癒魔法の素質が有ったようで按摩術から始まりクルトンの治癒魔法のほぼすべてを習得していった。

そもそも治癒魔法の使い手が希少であり、その効果もクルトンに次ぐ程だった事から各地の戦場(この場合は魔獣との戦いの場の意)に従軍し活躍していく。

高い効果を発揮する治癒魔法使いである事と、それを用いた戦場での実績から女性で初の国の5傑に指名された。

※5傑:その時代の戦場で活躍したトップ5。当事者の死亡以外では7年毎改訂され入れ替わる場合が有る。元老院が選定し国王が任命する名誉称号。


マルケパン工房(名前が確定している人のみ)

【ベルケ】

マルケパン工房のオーナー、レビンの父でクルトンの祖父。

作中の通り血は繋がっていない。

パン職人として未だ現役。

寡黙な職人でいつもしかめっ面に見える。

誤解されがちだが子供が大好きで、血がつながっていなくともクルトンの生い立ちを不憫に思い何かと世話を焼いている。


【マルケ】

ベルケの妻。

作中の通り血は繋がっていない。

この世界の成人女性にしては小柄の身長160cm、自分の名前が店名にもなっている事に今でもちょっと納得いっていない。

ベルケと同じ子供好きで、近所の子供たちにクルトンから教えてもらったラスクを度々渡しては「美味しい」、「有難う」と言われホッコリしている。


【アイザック】

ベルケ、マルケの子でレビンの兄。

ベルケと違い有言実行タイプで一番の良識人である。

クルトンのよき理解者でかつてレビンの相談役でもあった。

レビン、ラーシャの仲を取り持ったのはアイザックでナチュラルな世話好き。



駐屯騎士団

【デデリ・サンフォーム】

コルネンに駐屯している騎士団の大隊長。

実質コルネンにいる騎士団のトップで侯爵であり領主のカンデル侯爵とも旧知の仲。

サンフォーム侯爵家の紋章は『鈴蘭と獅子』

『精霊の加護』を持っており、所謂人型人工生命体へ先祖返りした個体。

1体なら魔獣を単独討伐可能で15歳から作中初出の98歳まで時点で対人戦でのあらゆる公式試合では無敗を誇った。

『二つ脚の魔獣』の称号を持つ化け物。

作中では粗野な行動が目立つが、実際はかなりのインテリで紳士。

冤罪で訴えられた事が有り、その裁判では弁護士を立てずに自らを答弁、無罪を勝ち取った。

ただし道理の通じない人間には構わず鉄拳を喰らわす。



【フォネル・デルニクル】

駐屯騎士団の副隊長。

実質コルネンにいる騎士団のトップ2で男爵。

デルニクル男爵家の紋章は『盾と鷲』

作中で語られることは少ないが『精霊の加護』を持っており、所謂人型人工生命体へ先祖返りした個体。

クルトン(18歳時点)もその事に気づいていない。

デデリ程ではないにせよかなり強者なのだが作中でそれを語られることは少ない。

行商人のカイエンと同じくクルトンに交易都市コルネンの情報を教えた者の一人。

作中初出時62歳で2人の子と4人の孫がいる。



【セリシャール・カンダル(愛称シャール)】

カンダル侯爵嫡男、後のシンシアの夫。

初出はクルトンが修練場で治癒魔法を施したとき、その患者が彼だった。(この時15歳)

特筆した身体能力は無いが国王と同じ『直観力』の技能を持っており、あらゆる事象の決定的場面で最善の選択を導き出すというある意味チートの持ち主。

これのお陰でシンシアにプロポーズしたと言ってもいい。

愛称のシャールで呼ばれることをちょっと恥ずかしいと思っている。



【パリメーラ・サンフォーム(愛称パメラ)】

サンフォーム侯爵家直系のお嬢様でデデリの曾孫。

初出はクルトンがデデリを倒した時。

騎士たちから担がれてワッショイされていたのが彼女。(この時12歳)

デデリと同じく精霊の加護の持ち主で、それゆえデデリから実の子よりも可愛がられた。

「自分より強い男でないと結婚を認めない」というデデリの言葉(デデリ本人は曾孫に成人するまで悪い虫が付かないようにする為の方便だったが効果は覿面だった)に絶望しデデリを倒したら結婚は自分の自由にさせてほしいと交渉、了解を得た事でデデリを倒す為に騎士団で修行していた。

その才能はすさまじく12歳ですでにコルネン駐屯騎士団で太刀打ちできる人がデデリ、フォネルだけだったという猛者。

有る事件で悪党がレビン一家に危害を加えた際、ブチ切れたクルトンを正気に戻すことができた唯一の人物。

この事を切っ掛けに『ウルフカラー(狼の首輪)』との二つ名で呼ばれるようになった。

後に降嫁しクルトンの妻『パリメーラ・サンフォーム・インビジブルウルフ』となる。

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