第30話 【フレーバーテキスト 家族編】

完結させるにあたり設定したクルトン一家の設定(骨子)になります。

この人物像から逸脱しない様、物語を書いていますがフレーバーテキスト的な物として作品のスパイスになればと公開しました。


現状本編で公開されていない情報もありますが物語を読み進めるのに何ら影響はありません。

勿論読み飛ばしても構いません。


さしあたり家族編になります、では。



【クルトン】(主人公)

前世である日本人男性の記憶をもって生まれた転生者の様な者。

実は世界の歪が具現化してしまうまで濃縮された物体に憑依してしまった異界(地球の日本人男性)の思念体。

憑依してしまった理由は全くの偶然。

併せて自身が長年プレイしてきたMMORPGのキャラクターの能力(データ)をその体に宿し、それが雛型の役目を果たした事で世界への実体化が安定した。

本人はその事に生涯気付く事は無く作中でもそれを示唆する事は無い。

異質な能力を体現できること以外はこの世界の一般人と何ら変わらず、子孫を残す事も出来た。

幸せな生涯を全うしたことが理由で自身の内に秘める世界の歪みが希釈され、クルトン没後は概念として歪みは残ったものの徐々に世界と一体化、無害化していった。

結果的にこの世界の清浄機の役割りを果たした。



【レビン】(主人公の父)

貿易都市コルネンのパン屋、マルケパン工房のオーナーである父ベルケの息子。

母はマルケ。

兄はアイザック。

一般的な中流家庭で育ちそこそこ楽天家で愛妻家である。

作中での活躍は少ないがクルトンに一番影響を与えた人間で、この人がクルトンを拾い、救わなかったら世界の歪みが赤子のクルトンから解放されクルトンは消滅、大災害が再来していた。

作中でそれを示唆する事は無いが、偶然とはいえギリギリのバランスで成り立っていた世界を救った人物。

この世界において救世主は誰か?と問われれば間違いなくこの人。



【ラーシャ】(主人公の母)

幼少期から交易都市コルネンで過ごしたが生まれは王都。

兄が一人いるが母親とは死別している。

父子家庭で育った。

代々騎士の家系だが戦闘系の素質が無いと諦め交易都市コルネンの大店に就職した父についていった。

兄とは兄が成人するまで一緒に生活していたが、こちらは騎士の素質が有ったようで成人後に父の兄にあたる叔父へ養子入りして騎士団に入団した。

心配性でいつまでたってもクルトンを子ども扱いしている。

双子を産んだ事による体への負担を心配して暫く子供を作らなかったが、イフ、エフが成人した時に再び妊娠、翌年4人目の子供(男の子)を出産した。

夫のレビンと同じくクルトンに多大な影響を与えた人間の一人で子供の前では決して涙を見せなかった強い女性でもある。



【ヘラクレス(愛称クレス)】(主人公の弟)

クルトンとは3歳違いの弟。作中の通りクルトンと血は繋がっていない。

幼少期よりクルトンの指導を受け、農作業などの仕事や柔道、空手道、狩り、調理技術は高い次元で習得している。

クルトンの影響を一番強く受けている人間で、その為かゲームスキルの片鱗を見せる事が度々有る。

甘いマスクも相まって世代を超えて女性にモテた。

レビンの後を継ぎ開拓村から他に移り住むことなく一生を終えるが、クルトンの助力が有ったとはいえ後に開拓村を街にまで発展させた大功労者である。

60歳から20年にわたり街の代官を歴任した。

封建社会の世にあったにも拘らず、クルトンが働きかけ、カンダル侯爵領内の領法に制定した選挙制度で選ばれた最初の代官(その後領地を治める侯爵の承認は必要)であり、没後には街の予算で記念公園とそこに記念碑が建てられるほど住民からの信頼も厚かった人物。

晩年、近しいものによく「兄さんのスケープゴートにされて大変だった」と話していたとか。


主人公の妹たち

【イフロシューネ(愛称イフ)】

クルトンとは6歳違いの妹、双子の姉。作中の通りクルトンと血は繋がっていない。

ヘラクレスと同じく幼少期よりクルトンの指導を受け、農作業などの仕事や、調理技術は高い次元で習得している。

特に野豚のハムとホワイトシチューは絶品。

気配遮断と索敵能力においてはかなりの技術を誇り柔道の練度もかなりの物。

クルトンのやらかしにより公爵家嫡男に見初められそこへ嫁ぐことになる。

後に社交界ではその二つ名『ロアリングハンマー(轟く大槌)』と呼ばれ、恥ずかしすぎて悶絶していたとか。



【エフロシューネ(愛称エフ)】

クルトンとは6歳違いの妹、双子の妹。作中の通りクルトンと血は繋がっていない。

ヘラクレスと同じく幼少期よりクルトンの指導を受け、農作業などの仕事や、調理技術は高い次元で習得している。

イフロシューネと同じく野豚のハムとホワイトシチューは絶品。

弓術と投石術においてはかなりの技術を誇り空手道の練度もかなりの物。

クルトンのやらかしにより辺境伯家嫡男に見初められそこへ嫁ぐことになる。

後に社交界ではその二つ名『ヘッドハンターサイズ(首狩りの大鎌)』と呼ばれ、恥ずかしすぎて悶絶していたとか。



【ラスクル(愛称ラスク)】

クルトンとは25歳 歳の離れた弟、作中の通りクルトンと血は繋がっていない。

他の兄妹と違わず美形で村の人皆から可愛がられた。

幼少期よりクルトンとヘラクレスの指導を受け、農作業などの仕事や柔道、空手道、狩り、調理技術は高い次元で習得している。

特に狩りの腕前は兄のヘラクレスを上回りクルトンの認識阻害を受け継いだ唯一の人物。

開拓村の要職に就いた兄(ヘラクレス)を裏方で支え、不正の証拠を非合法で押収する依頼を王家より受ける事も度々あった。

かなり優秀な人物だったが既に優秀だった兄弟がいた事で自己肯定感が薄かった。

その為かクルトンの称号インビジブルウルフになぞられ『インビジブルアロー(不可視の矢)』と呼ばれる様になった時はご満悦だったとか。

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