女子会
一行は、泊る部屋も決まっていないのに着せ替えショーを始めてしまった。
タイトな衣装だとかぼちゃパンツではラインが崩れるため、現代日本風のデザインの下着まで試着。
野暮ったいかぼちゃパンツと違って可愛いデザインが多いため、選んだ下着を身に付けて見せあい、ワーキャー騒いでいた。
やっとのことで泊まる部屋を選ぶ段階になったものの、今度は各部屋の内覧会に突入。
散々あちこち見て回り、部屋が決まったころにはお昼を廻っていた。
遅めの昼食は、ホテルラウンジのようなインナーバルコニーで、各自が選んだ私服を着て摂った。
和風の庭を眺めながら豪華な海の幸を食べ、各自の服装に花が咲いた。
カーヤがエビフライを食べ過ぎて動けなくなったので、長めの食休みを取った後は、ティナ発案の新設備で腹ごなし。
ティナがアルにお願いして新しく作ってもらったのは、遊戯室とゲームセンター。
遊戯室には卓球、ビリヤード、ボーリング。
ゲームセンターには、音ゲーやもぐらたたき、クレーンゲームを作ってもらった。
遊戯室で腹ごなしの運動が出来た一行は、その後ゲームセンターに嵌った。
もぐらたたきと音ゲーでひと汗かき、次にぬいぐるみのクレーンゲームに熱中した。
そして最後に、余ったコインでアクセサリーのガチャガチャを回し、ライトアップされた庭の夜景を見ながら夕食。
メニューは、お昼が食べ過ぎだっただろうと、精進料理だ。
最後は露天風呂に四人で入り、足湯状態で長くおしゃべりして一日を締めくくった。
風呂上がりにティナがロップイヤーの着ぐるみパジャマを着たら、三人から交互に抱きしめられたのは、ティナにとって予想外だった。
単にウケ狙いで着たはずなのに…。
翌朝はデミちゃんズメイドに遅めに起こされ、VIP用の個室レストランで朝食。
午前中はティナの記憶から作った映画を鑑賞する予定だったが、シュタインベルク組からは、昨日と同じ内容をリクエストされた。
どうやら、昨日一日では堪能しきれなかったらしい。
昨日と同じコースで施設を回り、やはりテンションアゲアゲで騒ぐ一行。
ただ、お昼は昨日と違ってひつまぶしだ。
足し続けた秘伝のたれは無いが、ティナの味覚記憶からアルが作ったオリジナルたれ。
シュタインベルク組はスプーンで食べていたが、スプーンの動きは早かった。
食材のウナギはシュタインベルクの川にも生息しているとティナがばらすと、三人からレシピを要求された。
たれが決め手なので、当然のようにアル製のたれが妖精商会の取扱商品に加わった。
夕方前には露天風呂を堪能してからシュタインベルクに戻り、ティナの初女子会は終わった。
参加者全員が満足顔で『ぜひまたやろう』と意気投合していたので、きっと近いうちに第二回が開催されるだろう。
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