【読書日記】「ぼくらの七日間戦争」「世界一クラブ 最強の小学生、あつまる!」
3月が終わりそうということは、あと1週間で社会人になってしまうということですね。
あぁ……(ため息)。
地元のBOOKOFFに角川つばさ文庫のコーナー(しかも全部110円)があったので、今週は角川つばさ文庫祭りでした。
古本は著者に印税が入らないので、一定数アンチがいることも承知しているのですが、お金がなくて……。社会人になったら、ちゃんと新品買うので許してくれ。
宗田 理「ぼくらの七日間戦争 (角川つばさ文庫版)」
超有名ベストセラーの角川つばさ文庫版。
「ぼくらの」シリーズとして、宗田 理さんが角川つばさ文庫で書き下ろしの新作を刊行してるらしいです。
ちなみに、宗田 理さんは角川つばさ文庫小説賞の審査員もされてる。
作品の内容は、子供のロマンが存分に詰まった青春小説で、痛快だった。
激ヤバ体罰や全共闘など、時代を感じる描写もそこそこあって「これほんまに小学生が読んでええんか?」とちょっと思ってしまう面もあったけどね。
ただ、それを踏まえても子供から大人まで、読者全員が楽しめるバランス感覚は流石ベストセラーという感じ。
角川つばさ文庫版は一部改稿があるらしくて、違いが気になった。原作は、もっときわどい描写があったのかな?
にしても、「ぼくらの七日間戦争」という作品が出版当時どういうポジションの作品だったのかが気になる。一般文芸として出版したけど、子供たちにも読まれてたから児童文庫からも出版されたって流れなんですかね?
大空 なつき「世界一クラブ 最強の小学生、あつまる!」
第五回角川つばさ文庫小説賞金賞受賞。
金賞受賞作品と大賞受賞作品の違いは何かあるのかな?という疑問があって読了。
ちなみに、サイト上の講評で指摘されてた問題点は大方加筆で改良されてるように思えた。
「もし学校に不審者が侵入してきたらどうするか?」という妄想をかなえてくれたり、登場人物はみんな何かしらの世界一だったり、子供の好きそうな要素がしっかり押さえられた良作。
キャラクター造形も光ってて、それぞれの強みと弱みの設定はキャラクターを設定するときの参考になる。
あと、フィクションの度合い(学校が占領されるけど死人は出ない等)も児童文庫のお手本という感じ。
ただ、これらの面白さは「児童文庫」というフィルターを一枚挟んだ視点であって、心の底から純粋に入り込めたかと言われると、そこまで刺さらなかったかなぁ。
そもそも、子供が読むための小説であって、私みたいな成人男性が読んでる時点で例外なんですけどね。
でも、他の大賞受賞作品は、私みたいな成人が読んでも相応に感情移入して楽しめたから、この辺りが金賞と大賞の違いなのかな? という考察。
こうなってくると、角川つばさ文庫小説賞の受賞作品片っ端から読んでいきたいな。
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