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 自動窓ポップアップの音がして、食パンが飛来する。頃来潜考していたのは、焼き目が解読の平面を裁く言詞である蓋然性だ。譬えば隘路を代置した識閾下の透明度で不知不識、Enochian天使語に因って摂動されている。Solresol音楽語、或いはLincos宇宙語、何語でも喃語でも時々刻々とDer liebe Gott 至上者を steckt im Detail細部へ耳角crust臨在Christを。昨日も今日も、屹度明日も明後日も、私の目には読めない儘。結膜が尖頭ランセットへ分化した高窓は、クラムの泡からの露洩で3稜鏡に段落された狐の窓だ。引明を折り返しても此の窓が採光に盈ちて擾馴する事は無い。身廊も聖卓も刻1刻、玻瓈の鱗片が投網を浸透膜として函のI/Oに定位するだろう。地這3葉Trifolium repens葉身で葉柄で托葉位位位=躰で、櫛を比し弧線を亜ぐ無窓階Triforiumが虹彩を掛け替えて僂指端カウントリーダーに羽根を空費させる。鉛線へ装填されて、銃眼より神機の溶媒を標識する間主観性。眼睛の着色硝子が精彩を散状に、視感度を幽体にしていく様を私は、眼界の名残から鏡越しに眺めている。

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