第21話 エピローグ
「ユリウス様。まさか今日も同じダンジョンに行くなんて言わないですよね?」
俺が邪神と一体化したミスリナを討伐して一か月後、俺達は世界で数組しかいないSS級冒険者に昇格することになった。
悪魔がいることは想定していたが、まさか邪神を召喚しようとしていたということまでは分からなかったらしい。なんでも最悪の場合、世界が滅亡しかけたとか。
「いや、そんなことはないぞ? 今日から別のダンジョンの攻略に行こうかなって」
「それなら良いいんですけど」
ちなみに当時、戦闘の様子を見ていたリスナーの反応はこんな感じ。
『いや、速すぎて見えないのだが!?』
『やばすぎぃ!』
『もはや神の領域とはな』
『これなら魔王だってチョロいだろ』
『ユリウス様。よければ王宮近衛隊の指南役を受けて頂けないでしょうか?』
と思ったよりも悪い印象じゃなかった。
前世ではチートを疑われアンチばかりで一人ぼっちだったから、内心はすごくこわかった。だけど今はリスナーの皆をはじめ、俺を支えてくれたみんながいる。
とはいえ、現状人間離れしているしな……。あ、いいこと考えた。
「ユリウス様、ひょっとして悪いこと考えてます?」
アクアがそう俺に尋ねる。
「いや、悪いことってなんだよ。まるで俺がいつも悪いことを考えているみたいだろ」
いつものようなやり取りだけど、ここに来ていつものようなやり取りがどんなスキルよりも貴重だと思った。転生前には絶対に思わなかったことだ。
「す、すいません。たしかにそうですよね。ユリウス様は私を救ってくれた恩人ですし」
でもやっぱり物足りないものは物足りない。
「なぁ、ルシファ。全然関係ない話なんだが俺にデバフをかけてくれないか?」
「「「やっぱり言うと思ったよ」」」
そしてクリアはジトーと俺を見るのであった。
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最後まで下さってありがとうございます!
本編の物語はこれで最後ですが、個人的に書きたいSSがあるので、
こちらもご覧頂けると幸いでございます!!
明日の18時30頃に投稿予定ですので、
宜しく何卒お願い致します~!!!
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