第16話:好きなスーパーの惣菜を発表します
ご飯のお供、お惣菜。まあ私の場合は無ければないで平気なのだが、やはり一品でもあると食卓が豊かになる。単にお惣菜と言うと範囲が広すぎるので、ここでは「スーパーマーケットで買える(冷凍ではなく調理済みの)惣菜」に限定してみようと思う。
まず、ナスの挟み揚げ。これは定食屋などでは見かけず(調べてみたら無いこともないようだが)、家庭料理でもあまり作られる機会がない、これぞスーパーの惣菜といった感じの一品である。輪切りのナスに肉のあんを挟み、衣をつけて揚げるというのは手間もかかるし、手作業ではなかなか整形するのも難しそうだ。もし家庭で似たようなものを作るとしたら、ピーマンの肉詰めあたりで妥協されるのではなかろうか。
続いて、豆腐ハンバーグ。ハンバーグと言いつつ肉は使われず、中には豆やらひじきやらが入っている、どちらかといえば「がんもどき」に近い代物だ。これをハンバーグと呼ぶのはかなり無理があるというか、肉食至上主義者に「今日のおかずはハンバーグ」と言ってこれを出したらトラウマものではないだろうか。あくまでハンバーグとは全く別の、ライトなおかずとして確固たる立ち位置を築いているので、名前を変えてもいい気がするのだが。
そしてコロッケ。コロッケは別にスーパーの惣菜に限らないのだが、5個300円くらいで売っているものが好きである。夜のおかず用に買ってくる場合でも、車の中で一個は買い食いすることが多い。季節ごとに変わり種が登場したりするのも楽しみの一つ。
前に熱く語ったが、白身魚のフライも大好きだ。これも何枚か入っているのを買って一枚を買い食いするというパターンが多い。少し複雑なのはタルタルソースが最初からかかっているやつで、電子レンジで再加熱するとマヨネーズ部分が溶けて酷いことになってしまう。揚げたてをすぐ食べるなら構わないのだが、できれば別添えにしてほしいところである。
店舗により差が出る一品としては、魚の南蛮漬け。素材の質から揚げ方、薬味の加減、味付けまで、様々な要因が完成度に関わる総合芸術である。小アジの丸揚げを柔らかく仕上げているような店はポイントが高い。ちなみに私は唐辛子もそのまま一緒に食べてしまう。
メンチカツも店内製造だと嬉しい。ローカルなスーパーには個性があり、前身が肉屋だったりするとクオリティやコストパフォーマンスが高い。ぜひ揚げたてを狙って買いに行きたいところだ。最近知ったのだが、隠し味(名目は着色料だったりするが)にココアを入れているパターンもあり、組み合わせの意外さに驚かされた。
揚げ物系以外だと、ナムルもよく買う。もやし・ゼンマイ・小松菜・千切り大根キムチの4種セットのやつである(調べてみたら全国的に売っている模様?)。多品目を少量ずつ作るのはなかなか面倒なので重宝するところだ。ご飯に乗っけて生卵を落としてよく混ぜれば即席ビビンバになる。もちろんフライパンで炒めて石焼ビビンバ風にしてもいい。
定番だけではなく新製品もチェックして、知らない組み合わせだったら積極的に試してみることにしている。売れ残って半額シールが貼ってあったりするとなおさらのこと。どんな惣菜でも好き好き大好きで美味しく食べられるようでいたい。
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