【完結】どすけべなスキルしか持っていないからって追放されました。――完全童貞ですが、真面目に生きていればきっと良いことありますよね?――
第18話 解除後にオホオオオオオオオオオオオオオオオッ♡ってなるのは仕様ですか?
第18話 解除後にオホオオオオオオオオオオオオオオオッ♡ってなるのは仕様ですか?
死刑囚相手にちょっと試させて貰った結果。
勘の良い方は既にお気付きかも知れませんが、とっても酷いことになりました。
「――オホオオオオオオオオオオオオオオオッ♡!!!!?怖すぎて頭がおかひぐなりゅううぅううううううううううううううううううう♡!!!??こんに゛ゃのた゛えられなひィいいいいいいいいいいいいいいいいいい♡♡♡!??!?!」
……体中の穴から血液以外のありとあらゆる液体をぶちまけて、凄まじいことになった。
ガブリエルが反射的に俺をビンタしようとしたけれど、それよりも前に俺は土下座していたから空振りだったようだ。
解除後に『尊厳破壊』と『オホ声』まで自動で付いてくるとは思っていなかったんだ!
ごめん!ごめんガブリエル!
嫌な予感がしてエルマーを外させていて、本当に良かった……!
「どうする。本当に使うか?」
「尊厳破壊は一時的だ。だがディッガダッカを奪われたままでは永続的に我らは追い詰められる」
「やるしか……無いのか!」
「あの」ガブリエルが額を付き合わせて議論している彼らに言った。「どなたかお一人、犠牲になっていただけませんか。私の『分別』であらかじめ尊厳破壊だけを別けますから」
誰もが嫌そうな顔をする。そりゃそうだ。
別けた後の尊厳破壊の塊を……誰が引き受けるんだよ。
「……別の死刑囚でも連れてくるか」
「ああ……そうだな」
ここでゲマトリウス様が進み出た。
「若いのを犠牲にするのはあまりにも気の毒じゃ。こう言うのは老いぼれにやらせるもんじゃぞ」
「なりません!」真っ先に反対したのはデズ卿だった。血相を変えている。「ゲマトリウス様に何かありましたら我らの結束が崩れます!」
「落ち着け、ハーク。ワシはこれでも教父じゃ、欲望や衝動に耐える修行もしてきた。議会派の中で一番この酷い有様に耐えられるのはワシじゃろうて」
「それでも!」
「早くやれ、若いの!」
ゲマトリウス様が俺を見据えた。静かだが強い目をしていた。
「ワシは少しでも早くな、さらし者になっている彼らの骸とその魂を弔ってやりたいのじゃよ」
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