第46話

与党実力者Aとの会談の翌日、ツルギはユキと今後の行動についてさまざまな打ち合わせをした。その中で改新、つまり政党「改新」として来年の選挙の候補者について話し合った。

ツルギは、候補者選びは慎重でなければならないと言い、次に「ユキ」「あなたを候補者の一番手として打って出たい」とユキを見た。

ちょっと間をおいてユキは例ののっそりとした調子で頷いた。すでにユキの頭の中は既に次にやるべき事で一杯になりわずかな沈黙が続いた。

二人はその他の候補者については非常に大事なことであり、とても難しいと頭を悩ませた。

次は肝心の議員定数の半減の問題である。

実力者Aは話を党に持ち帰り話し合ってどの様な結果になるかは分からないが来週末には結論を聞けるはずである。

話は戻るが、Aが怒りをあらわにして席を立ち家に帰りドアの前に立ちドアを開けて居間のソファに腰を下ろし妻にぶちまけた。その怒り。

妻の一言「貴方、ツルギさんには勝てませんわよ!」とその理由を畳み掛けるように話した。

これがAをある意味Aの考えを冷静にさせた。

翌日党の本部へ向かい打合せが始まる。

Aは妻の一言にどの様に軌道修正を図ったのか。

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