第45話

与党実力者Aとの会談

話を切り出したのはツルギ

「私はあなたを信頼できない」

さすがにこの切り出しにAは表情をこわばらせた。

ツルギは続けて言う

「あなたは政治に慣れすぎている。どんな悪さをしても切り抜けられると信じている。国民をなめてもいる」

「この会談も無意味なものだと思っている。この場は最後通告の場だと思って貰いたい」

続けて言う

「私たち国民の要求は議員定数の半減です」

ツルギの態度にAは怒りに興奮を抑えられない。ようである。

今の今までこの様に言われた事はないはずである。

Aは言う

「ふざけるな、お前は一体何様のつもりだ、

反対に決まっているだろう」

周りに人が居ないとすぐにヤクザ体質が顔を出す。

ツルギは言う。

「抗議行動は前回の比ではないですよ。あなたの支持母体、関連団体全てにも抗議行動をします。不買運動を含めたあらゆる行動を起こします。ここまでやらないと政治が変わらないからです。議員定数半減によって100億円を越えるお金が節約出来てこれを必要なところへ予算として振り向ける事が出来るのです。私は一歩もひきません。そうして初めて政治の改革が始まるのです」

とツルギは言いきった。

考えが変わったら一週間以内に連絡が欲しいとツルギは言った。

かなり一方的である。あいてをみきっているのである。

Aは怒りを含ませながら席を蹴って部屋を出て行った。

ツルギは言い過ぎたかと思ったがあの男に限っては相応しいと思っている。それほど国民を舐めてきたからである。

ツルギの頭の中は「国を変える」この一言が膨らんでいた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る