秘匿物品回収報告書【イレイザーヘッド症候群／フンゴ＝ユゴシウム】

担当者：日本魔界府府庁魔術呪術物品秘匿二課　山川朗貴

物品番号：２０２２１３４８ＥＡｊｐ

物品種別：生物・神霊

物品危険性：不明

魔術種別：B郡力学操作術／A郡精神操作術／A郡霊魂操作術

秘匿物品強度：メガトン級

秘匿物品処理；捜査中

物品外観：４メートル蚕の繭のような姿を持っていたと考えられる。それらを構成するのは菌糸であったようだ。

使用言語：ラテン語・英語・日本語・不明言語二種

回収経緯・概要：６月２０日に発生した総勢２００名の集団催眠・失踪事件の原因と思われる。複数人の目撃証言と被害者本人の証言からM市中央商店街の廃ビル内にて魔術関連事象が発生していたことが推察される。また、採取された証拠資料１は７月5日に本部で行われた解析により特定魔術生物『フンゴ＝ユゴシウム』の断片であることが特定された。『フンゴ＝ユゴシウム』は人間に類する知性と魔術能力を有する生物であり自身の身体の一部を利用し神霊操作術を行う場合がある。

神霊の効能としては後半に及ぶ認識改変・誤認を利用したうえでの洗脳、人体の捕食による魔力量の急速な増大、人型の神霊を作成し人間社会への潜入などの効能が調査から推察される。

【７月6日付け本部指令】今後の調査は『黙示録級』の物品影響の可能性を加味したうえでの調査を行うこと。それに伴い調査の際は必ず特別指定級魔術師一名の同伴を持って三名以上の人員を擁し行う事。