23.読みやすい文章の書き方【2】
前回に引き続き、今回も文章の書き方講座的なものを紹介して行きます。とは言っても、私の受験生時代のテクニックの応用なので若干受験生向けになってしまいますが。
まず大切なのは「要約する力」です。文章を要約して要点だけを捉える力を鍛えると、伝えたいことを簡潔に伝える力がつきます。
受験生なら作文能力も求められたでしょう。そこでも「要約する力」というのは大切なので、ざっくり言ってしまいましょう。
私の受験生時代の話を交えて書いて行きますので、もし「このくだり要らん」と思ったら後半だけ呼んでください。
私がやっていた国語の受験テクニックはズバリ「文章の最初と最後を読む」ことです。ここで「じゃあこれで国語ができるんだ!」と思って鵜呑みにしてはいけません。
これは「文章を読むときに最初と最後に要点があることが多い」という経験則を活かして読む順番を工夫しているだけです。要点を求める文章の場合、必要な描写は最初と最後にある場合が多いので、そこを重点的に読み通しているだけというのが真実です。
要約文を書かされる受験生も多いことでしょう。そのためのテクニックとして、文章の最初と最後から要点を抽出しているだけなのです。
じゃあこれが小説や文章を書くのにどう繋がるのかというと、これ、ちょっと分析して考えると答えが出てくると思います。
物語には「起」「承」「転」「結」があるというのはみなさんご存知でしょう。その中で「起」で物語の主人公と物語のあらすじ、「結」で物語の終わりとエンディングが入ります。
これだけで物語は「主人公がどうなった」という説明がつくのです。これが物語や文章の主旨にあたります。
そして、主人公の心理描写は大体が「承」と「転」にあります。探せばある。
これを意識すると、受験生向けの文章問題を解く技術だけでなく、小説を書くことにも応用が効くと思います。
受験生の皆さんは自分がどれだけの時間をかけて作文が書けるかを一回測ってみましょう。文章を読んで、問題を理解し、中身を要約し、自分の考えを組み立て、文字として出力する時間が受験生の問題を解く頭の速さになります。
慣れると400字程度なら10分で書けるようになりますよ。200字程度の要約なら3分で足りるようになります。
文章を組み立てる速さが小説を書くのにどう繋がるかというと、推敲の時間を取れるということ。組み立てて出力している間は自分の書いた文章の客観視が難しいですが、少し時間を置いて自分の書いた文章を冷静に読めるようになります。
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