22.読みやすい文章の書き方

 今回は創作論というよりは、小手先の文章技術についてお話しします。色々創作論を私自身も時間がある時に読んだりしましたが、「あ、これある程度の文が書ける前提だ」と気付いたので、私が気をつけている文章の書き方をお教えします。

 もしかしたら受験の作文や小論文にも役立つかもしれません。実際に私が受験生時代にも多用していた書き方ですので、国語の勉強にお困りの方もぜひ一度読んでもらえればと思います。


 大仰に書いてしまいましたが、内容としてはごくシンプルです。

「一文に使う『句読点』は二つまで」

 です。これだけです。


 実際に私の書いている小説や、他の方の読みやすい小説は大体が一文につき句読点を二つまで使っています。これはおおよその目安なので気にしなくていいですが、ちゃんと使う根拠自体はあるのです。

 すなわち、「声に出して読んだ時の息継ぎに句読点を使う」というもの。慣れない方は小声で構わないので、一度自分の書いた文章を音読してみてください。句読点以外で息継ぎをしないで読めない場合、黙読でも読みにくい場合が多いです。

 これは息継ぎをする時に脳内でも「あ、ここで息継ぎできそう」と考えて読むために、読む時のリズムが決まってくるからです。もちろん文章の表現として多用する、あるいは極端に使わない、などもあるでしょう。ですが大体は句読点は一文にき二つ程度で十分なのです。

 「じゃあ一文が短くならない?」と思った方もいるかもしれません。そういった場合は、恐らく一文をつい長く書いてしまう癖があるかもしれません。一度声に出して自分の書いた文章を読んでみてください。

 実際に私がこうして文章を書いているときも、脳内で「ここで息継ぎをするか、ポイントをずらすか」と考えながら書いています。推敲とは必ずしも使う単語を選ぶだけではないのです。

 文をつい長く書いてしまう人は、これを意識して短い文を書いてみましょう。慣れてくると、文章表現の幅が広がりますし、読みやすい文章になるかもしれません。

(ここまで語ってますが、自分でも時々自分の書いた文章が読み難い時は私もあります)


 他にも色々読みやすい文章の書き方はありますが、一気に出しても(私が)もったいないので、今回はここら辺にして次回新しく次のネタを出していきましょう。

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