13.同人誌みたいな逸話ってあるんだよ【3】
前回までギリシャから持ってきているので、ギリシャはお腹いっぱいかもしれません。今度はお口直しも兼ねて我らが日本、古事記から持ってきましょう。この後はインドと中国、更にはアーサー王伝説やら北欧やら南米やらが控えているので、小休止はここまでです。
〈実はヤマトタケルも女装はやっててぇ……〉
こっちは「これ成立する条件厳しくない?」みたいな女装の逸話です。ヤマトタケルがこの名前にもなった有名な逸話なので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
ヤマトタケルは元の名をヤマトオグナと言いました。その頃に(記述は古事記のみ)兄をうっかり惨殺してしまい、クマソタケル討伐を理由に九州に遠征させられます。
このクマソタケルがとても強く、今のヤマトオグナには勝てる見込みはありません。そこで、ヤマトオグナは女装し、クマソタケルとその兄弟の宴会に忍び込みました。
宴もラストスパート、クマソタケルは女装したヤマトオグナを見て一目惚れし、別室へと案内します。何をしようとしたのかは読者の皆様のご想像にお任せします。
このクマソが油断した瞬間にヤマトオグナは暗殺を成功させ、クマソタケルをkillします。この時に「お前は立派な戦士だ」的な言葉と一緒にタケルの名前をヤマトオグナに託し、ヤマトはヤマトタケルとなります。
成功するんだ……しかも別室に案内されるぐらい一目惚れさせるんだ……これがもしヤマトタケルがこの話の時点で屈強なガチムチマッチョの場合通用してたのでしょうか……深く考えてはいけない……
割と女装する側が可憐な美少年か騙される側が超節穴じゃないと成立しない逸話ってあったりします。ここの何故を詰めるのも割と面白かったりします。というか前提としてうっかり兄を惨殺していたりしてるの日本神話だなぁって感じがします。
小休止的なまったり感で書きましたが、次回からはフルスロットルでギア上げて紹介していきます。
日本神話も面白いんですよ!
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