5.フェチを知りたきゃインド行け

 今回は思想が強いタイトルです。別に私はインド人ではありませんし、インドに行ったこともありません(仏教系の新興宗教に属してはいますが)。


 このタイトルも私の体験というか、見聞を元にしているので、私からすれば嘘は言ってません。

 まあ日本人特有のインドに対する過度な信頼である可能性は否めませんが。


 そもそもインド神話はとてもバリエーションの幅が広いので、ストライクゾーンも広めなんですよね(経典の量がえげつないと言ったらおしまい)。なので、インド神話を調べているうちに自分の好みが見つかるかもしれないというのが個人的な意見です。

 別にインドに行く必要はありませんし、インドの経典を読めとかそういう意味でもないです。


 そもそも歴史とは偉大なるマンネリなので、皆さんの癖は先人が辿った道であることの方が多いのです。なので大体の人の癖は先人の英雄譚にあると思ってください(流石にドラ○ンカーセッ○スはない……はず……)。


 インドも癖の強さと業の深さなら現代人にも負けないので、間口が広いという意味でもお勧めしています。


 例題を挙げるなら、

「ある日聖仙(めちゃめちゃすごいバラモン)が鹿に変身し、森で雌鹿と(何をとは言わないが)おっ始めていた。そこをたまたま狩りのため通りかかったクル国の王パーンドゥは、その鹿達を射ってしまった。

 殺された聖仙は殺された恨みからパーンドゥに『女に触れると死ぬ』呪いをかける。これによって、パーンドゥは妻との間に子供をもうけることができなくなった。」

とかいう自動車事故なら聖仙8割いきそうな感じの出来事もあります。

 誤解のないように言いますと、インドの王族(というよりクシャトリヤという戦士階級)では狩りというのは基本ステータスなので狩りに出ていたパーンドゥさん悪くないんです。


 ここまで読んだらお分かりの通り、インド神話は酔っ払いか頭のおかしい人か業の深いオタクが作ってそうなお話がいっぱいあります(ギリシャも大分クセが強い)。


 ぜひ「自分も何か創作に手を出したいけど、何を書きたいかわからない」という時は神話に手を出してみてください。

 自分は自分のヘキがインド神話を読んでいたら見つかっただけなので、そこからお勧めしているだけです。(インド最大の叙事詩『マハーバーラタ』には愛する人の仇を討つために当時禁忌とされていた大罪を犯すバラモンがいるとかいう、業深めのオタク向けの話が平気で書いてあるので)

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