4.フェチズムとはなんぞや

 フェチズムと聞いて、大体の人は「性的嗜好を持つ体の部位、対象物」が想像できます。「私○○フェチなんだよね」「私〇〇がヘキなんだよね」みたいなことを気軽にSNSで語っていると思います。

 これも大体合ってます。現代では「性的興奮を引き起こす特定に物や状態」を指すことが多いので。



 ここから先は昔民俗学の授業をさわりだけ高校でやっていたのをぼんやりと思い出しながら(普通科ではなかったので割と変な授業の記憶しかない)フェチズムを書き起こしていきます。


ざっくりフェチズムを検索してみました。

https://www.weblio.jp/content/フェチズム#google_vignette

https://ja.wikipedia.org/wiki/フェティシズム

見てみると大体関連する言葉に「フィティッシュ」が出てきます。まあどっちも意味は同じなので気にしなくて結構です。


本来、フェティシズムとは、生命を持たない呪術的な物(フェティッシュ、英: fetish、仏: féticheという)に対しての崇拝を指し、性欲とは無関係であった。原義のフェティシズムについては呪物崇拝を参照されたい。もともとは人類学、宗教学の用語であったが、19世紀後半にオーギュスト・コントやアルフレッド・ビネーといった心理学者が、崇拝構造を『性欲の対象とするもの』と『対象によって惹起される性欲』との関係として流用し、ある種の性的倒錯の説明として用いた。

(Wikipediaより引用)


 本来は呪術的な意味合いの方が強かった単語だったようです。


 では呪術的なフェチズムとは何か。パッと思い浮かぶものはそういう分野に手を出してない限り出てこないと思います。


 そこで日本には無くて西洋では一般的であり、かつ日本人にもわかりやすいフィティシズムの対象を挙げましょう。


「指輪」です。


 指輪物語とか聞いたことありませんか?私は読んだことないですが、タイトルから推察するに物語のキーは指輪にありそうですね。

 指輪というのは西洋では「王権の象徴」「呪術の媒体」的な意味合いを持つものがあるというのは皆さん肌感覚でわかると思います。結婚指輪だってそうです。あれおもっくそ「夫婦である呪い」じゃないですか。

 これはざっくり西洋と範囲をバカでかくしてしまいましたが、国単位、村単位、なんなら家族単位のフェティシズムの対象というのはあるでしょう。

 日本だと神棚でしょうか?


 このフェティシズムを小説に応用したのが「指輪物語」でしょう。「指輪」というキーアイテムが物語の中で効果を発揮する。なんともわかりやすい。

 恐らく小説では「主人公の目標達成」というのが命題になってくるのでしょう。ですが、そこに「物語の軸になる呪物」があると魅力的になるのでは?

(※個人的な意見なので深く考えないでください。あくまで自分のメモ用です)

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