3.プロットの作り方

 普段自分がどうやってプロットを作っているのか、自分の書き方を残しておかないと後から絶対に「あれ、ここどうしてたっけ」が起きる(体験済み)ので、プロットを自分が普段どうしているかをメモ代わりに残します。



 まずプロットは必ず「手書き」で作ります。大学ノートとかああいう、何でもいいので紙媒体として残してます。(絶対に家人に見られない対策が必須ですが)

 これもちゃんとした裏付けがあってやっていることで、人間ってペンを持って紙に物を書いていると脳が活性化するそうです。

 最初の近況ノートにも書いてありますが、私自身はデザイナーを目標にして活動してます。なのでもちろんデザインの勉強をいろいろやってるわけですが、ラフやメモは必ず手書きで残すようにしています。おそらくプロのデザイナーもやっているのではないでしょうか。



 じゃあプロットって何を書くの?っていう疑問が次は出てきます。

 正直私も全部が全部わかっているわけではありません。私はいわば一話完結型に近い短編を集めて長編になるような物を書いています。なので大枠の展開はプロットを最初に作りますが、細かい話は文献を漁りながらプロットを詰めています。


 このスタイルであるために、プロットを作ってもあまりすぐに役に立たない、プロットの通りに話が進まないといった現象が起きます。

 完全に私の力不足ですが、これの対策のために必ずやるのが「登場人物たちの設定を一番最初に詰めること」です。主人公と脇役、そして対立する登場人物の設定を必ず作ります。書きたい話の構想がある程度決まっているとかなりこの設定を詰めるのも楽なんです。


 まずは主人公の名前、社会的身分、生い立ち、容姿を細かく決めます。これを決めると小説の描写にすごい役立つ。特に生い立ちを細かく決めると、これだけで話が出来上がるのでかなり楽な方法です。


 次に脇役や対立人物の主人公に対する感情を書き起こします。もしこれが悪役だとしたら「主人公が憎い」という理由だけで動機ができますし、どういった行動を取るのかという指標になります。


 そして肝心の話の流れのプロットは、登場人物(特に主人公とボス役の関係)が固まっていると多少流れてもちゃんと軌道修正ができるのでかなりゆるく作ってます。



 よくプロットの作り方を調べると「読者に訴えたいテーマを決める」と出てきますが、私はどちらかというと「主人公のテーマを決める」を参考に作っています。書きたい主人公がいるならどんな外道がテーマでも全然構わないんじゃないかな、というのが私個人の感覚です。

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