38.忘れられた猪解体

 この広場は奥に川が流れており、半円球状になっている。

 さらさらと右から左に流れる水はゆるやかだが、川幅が100mを超える為、橋が設けられている。

 手すりのない簡素な木製の橋を私は利用したことがない。

 ジャンプするなり、文字通り飛び越えるなり他に方法があるからだ。


「すぐに解体を始めますか?それとも少し休憩をしてからの方がよろしいでしょうか?」

「俺たちは今すぐでも大丈夫です!」

「そうですか。それではこのまま解体をお願い致します」

「はい!あっちの川の方でやります!」


 元気よく駆けて行く4人の後を追う…前に。


「皆さんはどうされますか?」

「俺達も見てるわ。飽きたらてきとうになんかしてっから気にしないでくれ」

「分かりました」


 他の3名も元よりそのつもりのようでリーダーの言葉に反対はないようだ。

 そうして今度こそ足を踏み出し川辺へと向かう。


「レイさん!ここです!」

「こっちこっち!」


 ぴょんぴょんと元気よく飛び跳ねながら手を振るハルト君とコリンちゃん。

 2人並び大人しく待つリサちゃんとターセル君。

 対照的な4人の姿に思わず笑みがこぼれる。


「可愛らしいですねぇ」

「そっすね」

「お前、見すぎな?」

「は?花見てるだけっすけど?」

「間違ってはいないわねぇ」

「きゃはははは!意味違うと思うけどね〜。私も行こうっと!」


 元気な声を残しエマさんも川辺へと駆け出して行った。


「どちらにお出しすればよろしいでしょうか?」

「ここここ!ここにお願いします!」

「はい。ではよろしくお願い致します」

「…はい」


 ハルト君が指差した先へクリムボアを出し、ペコリと頭を下げた。


「「「「………」」」」


 身を起こし見つめた先には横たわるクリムボアと動きを止め固まる4名。

 猪のお尻側に立つ4名の姿も視界の端に入っているが、そちらも同じだ。


「では、よろしくお願い致します」


 声をかけ、もう一度頭を下げた。


「は、はい!コリン!ターセル!よろしくな!?」

「う、うん」

「頑張ります!」


 声を張り上げるハルト君は驚きを残したまま仲間を現実に戻そうと頑張ったようだ。


 首は川下、お尻は川上の方に置いた為、川と並行に並ぶ猪。

 その首の方に立つターセル君が私が動くのを待っているように見えたので、彼の後ろにつき言葉を待つことにした。


「えっと…まず、解体は水辺が近くにあればそこで行います。洗うためと、臭いを減らすためですね」


(あら?解説までしてくれるようだ。それなら質問もありかな?)


「すみません。浄化は使用しないのですか?」

「え?…解体が終わった後に汚れた身体を綺麗にするためには使いますね」


(ということは魔物には使用しないようだね)


「そうでしたか。ありがとうございます。では、続きをお願い致します」

「ちょ!ちょっと待ってくれ!ターセルすまん!レイさんの今の言い方だと…な?」

「ええ。少し引っかかるわねぇ」

「レイさんは…あ、解体ってする?今日初か?」

「いえ、自分で行うことが多いですね」

「そうか…邪魔して悪いが、さっきの言い方だとターセルが言った使い方の他にもありそうなんだが…」

「ええ。ありますね」

「…そうか……」


(え?普通に聞いてくれていいんですけど?こういうところも、いい人って感じがするよねぇ)


 言葉を控えたディグルさんから視線を逸らしながらきょろりと顔を動かせば皆、俯き何かに耐えている。

 いや、理由は分かっているが…

 人の知識や努力に価値を見出せる人たちなのだ。8人共。

 見えぬところにも目を向け考え、己を押しつけない。


(さて…今後のことを考えると…)


「ターセル君。続きをお願い致します」

「え?…は、はい…」


 声をかけられた彼は一度顔を上げ返事を返したかと思えばまた俯き耐え始めた。


(別にどちらでもいい。聞くもよし。聞かぬもよし。自分の意志で決めてくれ…というか早くして?マジで。すまんけど)


「………」


(………やっぱり面倒だわ)


「秘密にしたいわけではありません。待つのが面倒なので解体の続きを促したまでのこと。とっとと聞いてくだされば普通に答えます」

「え?そんな感じっすか?」


 皆がまた動きを止めた。

 いや、先程から動きは見せていないけれど、空気がピシリと固まったのを感じたのだ。


「そこにのほほんと立つ人がいるよな?」

「ええ、いるわね」

「優しい声が聞こえてきたよな?」

「ええ、そうね」

「その声とのほほんは合ってるよな?」

「ええ、そうね」

「のほほんと声と言葉は合ってるか?」

「いいえ」


(だから、それが面倒だと言ってるんだけどなぁ…)


 猪のお尻に集まる4人組は無視だ。


「では、ターセル君。ご質問があればどうぞ」

「でも…」


 まだ迷っているようだ。

 おそらく4人のなかで彼が一番、人が持つ知識に価値を見出している。

 そして一番知識欲があるのも彼だ。

 今ここで彼に選択させた方が今後スムーズに事が進むだろう。


「質問がないのであれば解体の続きをお願い致します」

「…で、では!浄化は他にどうやって使うのですか!?」


 まだ揺れの残る瞳にわずかな力を宿し、垂らした両手を強く握り締めている。


(決死の覚悟で聞きました!みたいになってる。ちょっと微笑ましい)


「魔物に浄化をかけるだけ…ですね」

「え?そんなことができるんですか?」

「ええ」

「どうやるんですか!?あ、すみません」


(なぜ謝る?あぁ、知識と技術は別ね)


「ふむ…ちなみにターセル君とリサちゃんが使う浄化の効果を教えてもらうことは可能ですか?」

「え!?レイさんは誰がどの魔法を使えるか分かるんですか!?」

「はい」

「そ…うなんですね……うん…えっと、僕の浄化は少し汚れを綺麗にするのと、精神魔法を少し払えます」

「私はターセルよりは綺麗にできるけど、それだけです」

「なるほど。ありがとうございます。ふむ…」


 これは属性による違いだ。

 浄化を行使するには、水色、白金、下部にわずかな茶色を添えた黄緑…

 この3色の魔力の内いずれかひとつを持っていれば使用可能。

 おそらく水属性、光属性、植物属性だと思われる。

 師匠が残した書物には“属性”という単語が出てこない為、正式名称を知らないのだ。

 なので、なんとなくふんわりと名付けた。


(まぁ、大体合っているだろう)


 魔法は属性に合った魔力を必要とする。

 同時に別の魔力を放つと使われなかった魔力は大気に溶け込み消えていく。

 では、属性が分からない魔法はどうするか…


 私は初めて使用する魔法の場合、全ての魔力を放出して発動する。

 そうすれば使用した魔力、使用されなかった魔力が同時に分かるのだ。

 なので、属性の名称を知らずとも問題なかった。


「ちなみにお2人は今、何度浄化を行使できますか?大まかでかまいません」

「僕は…35回くらいかな?」

「…私は……30回くらいです。たぶん…」

「分かりました。教えてくださってありがとうございます」


(これは多いのか少ないのか…まぁ、それよりも…)


「口頭でのみ説明するよりも、お2人に実際行なってもらいながら説明した方が分かりやすいかと思いますが、いかが致しますか?時間や体力、気力などを考慮し、仲間と相談してください。私はどちらでもかまいません」

「本当ですか!?ハルト!コリン!いい!?お願い!」

「お願い!私も知りたい!」

「当たり前だ!むしろそうしてくれ!な?」

「うんうん!4人のためになるんだしさ!」

「「やった!」」


 仲間から返された言葉を聞き、2人は顔を見合わせ喜んでいる。


「レイさん、教えてください!お願いします!」

「「「お願いします!」」」


 ハルト君が頭を下げれば、それに続いて3人も同じように深く深く頭を下げた。


(ハルト君はかっこいいリーダーだね!)


「はい。お役に立つか分かりませんが、伝えられることは伝えましょう」

「ありがとうございます!」

「「「ありがとうございます!」」」

「やったね?」

「うん」


(小学生みたいだ)


 見た目は中学生なのだが、4人でぴょんぴょん飛び跳ねる姿はもっと幼く見える。

 微笑ましい光景に口元が緩むのは当然だ。


「ふふ、可愛いらしいですねぇ」


 彼らを横目に映しながらクリムボアを追加で3体出し、お尻を川側へ、首が森側にくるよう置いていく。

 ちなみにこの3体はいつ狩ったものなのか覚えていない。


 先に出した猪を他3体と同じ向きにすれば準備は完了だ。

 お尻を川へ向けた4体の猪が横に並ぶ光景は正直気持ち悪い。

 何せ首と言っている割に首から上がないのだから…


(ま、そんなもんだね)


「では、右側2体はリサちゃん、左側2体はターセル君です。遠慮は捨ててください」

「「はい!」」


 力強く声を返した2人はやる気に満ち溢れている。

 まだ少し罪悪感は乗っているものの、それよりも知りたい!やりたい!が前面に出ており気合い充分だ。


(うんうん。それでいいのだ。肩の荷は下ろしておくれ。無駄に疲れちゃうからね)


「見た目の割にサッパリしてるよな?」

「だね?」

「無駄がなくて好感が持てるわぁ」

「いいっすよね?あの性格」


「カレンさんとヴィンスさんも勝手に耳に入れてかまいませんので」

「あら?ごめんなさいね。視線を送りすぎたかしら?」

「あざっす!」

「もう突っ込むのはやめた方がいいな」

「だね〜」


 彼らに知識を知られることにも抵抗はない。

 むしろこれが何かの役に立つのであれば喜ばしいことだ。


(頑張るぞ!)


 気合を入れ直し、杖を抱えながら瞳を輝かせる2人に向き直った。


(真剣に私の話を聞こうとしてくれているのだ。この子たちの期待を裏切りたくない)


「お2人は浄化をかけるとき、頭に何を思い浮かべ行使しますか?」

「僕はこう…綺麗にしたいなぁって感じで使います」

「わ、私も同じ感じです。でもそれよりも詠唱を思い出す?方を強く考えています」

「ふむ…」


 おそらくイメージが足りない…いや、それどころか考えてすらいないのかもしれない。

 決まった言葉を紡ぎ発すれば魔法が使えると思っている。

 思い込むとかではなく、それがこの世界の常識。


(あくまで憶測だけどね。さて、検証開始だ)


「分かりました。では一度この猪に浄化をかけてください。いつも使用するようにでかまいません。気楽にで大丈夫です」

「「はい!」」


 2人がタタタタと駆けて行きクリムボアの前に立った。

 目を閉じ杖を傾ける様を余すことなく見る。

 腕を組み片手を口元に添えながらひとつたりとも見逃すまいと視線を動かす。

 だけど、目を縫い止めすぎないように全体を意識しながら…

 魔力の流れ、色、魔力量、発動のタイミング、立ち姿、軸、傾き…もちろん猪の姿もね?


「清らかなる水よ、全てを流せ」

「聖なる光よ、全てを払え」


 少し迷いのある二重奏が森に流れた。

 次いで、淡く弱い水色と白金色が生まれ、するりと去り消えていく。


「…やった!え?ハルト見てこれ!!」

「マジ!?なんか綺麗になってんな!?」

「…え?コリン!ねぇ!私できた!?」

「できてるできてる!え!?やばいね!!」


(やっぱり魔物に浄化をかけるという発想がなかったんだねぇ)


 顔を見合わせはしゃぐ4人がやっぱり微笑ましい。

 さあぁっと揺れる葉の音と重なり雰囲気が益々明るくなった。


「なるほどね〜」

「魔物に使おうとは思わなかったわねぇ」

「だよな?言われてみれば普通に納得するがな」

「なんで気づかなかったんだって思うっすもんね」

「マジで不思議だぜ」


 高ランク冒険者でさえ知らなかったということは、これもまたこの世の常識のようだ。

 一度植えつけられた固定概念を払うことは難しい。

 そもそも何を植えたか己で気がつくのは至難の技だ。


「よくできました。では、次に移りましょうか」

「「はい!」」


 少し興奮が収まった頃を見計らい声をかければ、2人は元気な返事をしながら律儀にこちらに駆け寄ってきた。

 先ほどより肩の力が抜け、ようやく遠慮がなくなったように感じる。


「まず先に、魔法で綺麗にする…ということを頭に思い浮かべてください」

「「はい」」


 2人は私の言葉に従おうと煌めく瞳を瞼で隠した。


「水はどのような動きを見せるか…光は風の動きに似ている部分があるかもしれませんね」

「みず…ながれる……ゆれる……」

「ひかり…はらう…かぜ……ふきぬける……」


 緩みそうになる。顔も口元も纏う空気も。

 自分の言葉を受け止め真剣に考えてくれることがこれほど嬉しいとは思わなかった。


「何を?……どこを?………どのように?……」

「クリムボア…違う…よごれ……血を…」

「はらう…つつむ……いや、連れて行く……」


 私の言葉を耳に入れ、ひとつひとつ丁寧に考えてくれていると伝わってくる。

 だからまた喜びが湧くのだ。


「かっこいいね」

「ああ、真剣に向き合おうとしてんのが伝わってくるな」

「そうね。全てを教えようとしていると感じるわ」

「すごいっすね…」

「いい人ってレベルじゃねぇな」

「「………」」

「お?こいつらも考え始めたな」

「そうだね〜」


 頬を撫でる風を感じながら静かに見守っていると2人が瞼を持ち上げた。

 力を宿した煌めく瞳からは早くやりたいと急かす気持ちが届く。


「では、お2人の魔法を見せてください」

「「はい!」」


 どこか確信を含んだ元気な声を置いて2人は駆けて行った。


(可愛いなぁ…嬉しいなぁ…)


「ふふっ…」


 声を抑えようと口元に手を添えたが漏れてしまった。


「清らかなる水よ、全てを流せ」

「聖なる光よ、全てを払え」


 揺らぎのない優しい二重奏が森に流れた。

 次いで、淡く柔らかな水色と白金色がクリムボアを包み込むように流れ、さらりと去っていく。

 おそらくこれが見えるのは自分だけ。

 杖を傾ける2人の魔法使いは今、何を感じたかな?


「…え!?…え!?綺麗になってる!さっきよりもずっとずっと綺麗になってる!!」

「やばいな!これは!見てすぐ分かるぜ!?ターセルすごいな!!」

「…すごい…これ…私が!?ねぇ、コリン!2つとも同じ私がやったのにこんなに違う!」

「…やったやった!リサすごい!!さっきよりすっごく綺麗だよ!?」


 森を騒がす声すら弾んでいるように感じる。

 喜びを顕にぴょんぴょんと飛び跳ねる4人が、ただただ微笑ましい。

 仲間と喜びを分かち合う。仲間を素直に賞賛する。

 互いが互いに笑顔を向ける無邪気な4人の姿を見れたことが私の喜びだ。


「ふふふ」

「レイさんは凄いわねぇ」

「いや、ほんとな?え?凄いとしか言いようがないわ」

「ふふ、私はお伝えしただけです。手も魔力も何も使っていませんよ?」

「あたいは全てを使ってるように見えたけどな〜。いや、そういう意味じゃなくてね?」

「頭も目もってことっすね?」

「そうそう!あと気持ちも与える?みたいな」

「何も減っていないように見えて、多くのものを与えていたわねぇ」

「それは嬉しいですねぇ」


(2人が受け取ってくれたことも、4人がそう思ってくれたことも素直に嬉しいねぇ)


「ねぇ、ディグル。魔物を出してくれるかしら?」

「お?あぁ、あっちでやるか」

「オレもっす」

「いいね〜。行こ行こ〜!」


 午後の風が吹き止むまでしばらくかかると踏んで、自分たちもやってみるようだ。

 少し離れた先で、ディグルさんが2体の魔物を鞄から取り出し並べた。

 それぞれの前には、杖を構える者と、籠手に包まれた腕を伸ばしかざす者。


「聖なる光よ、全てを払え」

「清らかなる水よ、全てを流せ」


 高さの違う2つの音が静かに流れた。

 次いで、力強くも優しい白金色と水色がクリムボアを包み揺蕩たゆたい、そして去る。


(ハルト君たちより魔力の無駄が少ないな)


「…あら!?ちょっと!できたかしら!?」

「…マジ!?やばくないっすかこれ!!」

「2人もすごいすごい!え!?まじ!?」

「すげぇなおい!お前ら天才か!?」


 できることが新たに増えるのは誰だって嬉しい。

 それに、はしゃぐのに年齢も経験値も関係ない。

 素直に喜び、仲間を褒め称える。


(いいねぇ…)


 この光景に思わず涙が零れそうになった。


「レイさん!ありがとうございます!」

「「「ありがとうございます!」」」

「どういたしまして。今後役に立つことを願います」

「ぜっっったいに役に立ちます!!!」


 ハルト君の力強い声が響き渡った。

 4つのにこにこ笑顔と空に届いた声によってこちらの心がぽかぽかと暖まる。

 まるで今日の陽気のように。


「ふふ、ええ。そのようですねぇ」


「いやぁ、俺らも助かったぜ!ありがとな!」

「本当にありがとう」

「これからすっごく楽になるよ〜。ありがとう!」

「マジであざっす!」

「はい。どういたしまして」


 微笑みを向けた先にはまだ興奮と喜びを残したままの8名が陽を受け立っている。


(よかったねぇ)


 自分にとっては大したことでなくとも、この人たちにとっては大げさなこと。

 それを否定して感謝を断る方が失礼だよね。

 喜びの花が8本。

 それをわざわざ枯らす必要はないね。


「では、解体の続きをお見せしてもらえますか?」

「あ!そうだった!ターセル!コリン!頼むぜ!?」

「「はい!」」

「ふふ」


 どうやらすっかり忘れていたようだ。

 ハルト君だけではなく、皆が一瞬わずかに目を見開いた。

 思わず笑みがこぼれるのは今日だけで何度目だろうか。


「なんかもう解体見なくてもいいけどねぇ」


(おやおや失言だったか…ふふ)


 ピシリと動きを止めた皆の姿に思わず笑みがこぼれたのは仕方がないこと…ではないよねぇ?

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