12.光が灯る
魔法薬についての書物を読み終え、今度は詳しい作り方や材料などが記された書物を開いたはいいが、師匠の字が下手くそすぎてもはや暗号だったため解読に1日かかってしまった。
文字通り1日だ。眠らずの晩を過ごしたのだが、そこに関しての疲労はほとんどないから不思議だ。
ちなみにこの書物に限らず師匠が記したほとんどの書物で解読が必須だと知ったのは、気分転換に書庫に赴き、他の書物をパラパラと捲った先に得た事実。
そうして1日の時が流れ、改めて作業部屋にて気を引き締めたのが今。
現在の自分が必要とするのは魔力ポーションだ。
大まかな作り方は理解したが具体的なやり方が分からない。
“魔草花を乾かす”、“粉々にする”、“魔石を砕く”、“綺麗な水(冷たい)と混ぜる”
と書かれていても、乾燥・粉砕の方法や冷たい水の温度が分からない。
(師匠…)
ちゃんと書いていてほしかったと思い沈むのは当然のことと言えよう。
別の作者の本を読んでみると道具の名称や用途は記載されていたが、肝心の材料や作り方は記されていなかった。
(秘匿されているのかな?もしかしたら誰かに教えを乞い覚えていくものなのかもしれない…)
その相手がいない以上、書物を参考にしながら試行錯誤していくしか方法はなさそうだ。
ひとまず材料と道具を揃えてみようと本を片手に部屋を歩き回る。
部屋に置かれている道具の名称は鑑定で分かるのでそのなかから本に書かれているものを探したが…
天秤とミスリル製の調薬鍋しか見つけられなかった。
木べらのような物は書物に記されていなかったが、なんとなく使いそうなので一応上記2つの横に並べている。
(…ということは無くても作れるということか?まぁ、先に材料を探してから考えようか)
材料は棚、木箱、机の引き出しなどあちこちに入っており、保管場所を一箇所に絞らない理由はなんだと真剣に悩んでしまった。
しかも魔道食料庫と同じく、中の空間が広げられ、多種多様の材料が大量に入っていたため揃えるのに苦労した。
あくまで憶測ではあるが、師匠はてきとう人間に思う。
さて、そんなこんなで魔法薬の製作に取り掛かろう。
今回は初めての製作ということで、まず下級魔力ポーションを作ることにした。
材料は魔力・魔石・浄化された水・カトレアの花弁だ。
カトレアの花弁を乾燥させる必要があるが、天日干しでは時間がかかるので魔法でできないか試みる。
材料を無駄にしてはもったいないので先に草で試そうと外へ採取に向かった。
採取といえば聞こえがいいが、ただ単に家の前に生えている草をむしり取るだけだが…
また魔法を暴発させる可能性があると踏み、そのまま外で草の乾燥作業を行うことにした。
そうして地べたに腰を下ろし胡座をかいて乾燥方法について考えを巡らせる。
(乾燥させるには温風を当てればいいのかな)
胡座の間に生えている草を採り手に乗せた後、それに向かってドライヤーのイメージで魔法を発動する。
草が飛んでいった。
(そりゃそうか)
今度は草を指でつまみ魔法を発動する。
草は指先でパタパタと暴れている。
(時間がかかりそう。あと指が熱い)
かと言って風量や温度を下げると更に時間がかかるだろう。
何か容器に入れてやってみようかと腰を浮かせたとき、ふと思いついた。
(水球が作れるなら風球も作れないかな)
風がぐるぐると巡る球を思い浮かべ魔力を放つ。
「うわっ!ちょっ」
風球はできたが風が外にも影響を及ぼし髪の毛をバサバサと揺らす。
なんとか風球に草を多めに散らしたあと後ろに下がり風の影響範囲から抜けた。
上手く風に乗れなかったいくつかの草が球の外側で舞う。
徐々に風の力が弱まり風球が消えると草が地面にハラハラと落ちた。
風球の中に草を全部留めておくにはもっと風量を上げる必要があるが、そうすると外への影響も強くなってしまう。
どうしたものかと顎に手を添え考える。
(…ただの球は作れないのだろうか)
火も水も風も伴わないガラスのような透明な球を思い浮かべ魔力を放つ。
(できた!)
思わず両手を握り喜んだ。
目には映らないがそこにあるのがちゃんと分かる。
いや、瞳には映らないが見えるというかなんというか…感じるが正解かな?
(まぁ、そんなことより、これ何でできてるんだろう?)
自分の魔力が球状になって浮いているだけに感じる。
ということは純粋に魔力でできているのだろう。
なんにせよこの中に風を起こせば先程のようなことにはならないだろうとさっそく試みる。
(おや?)
ガラスの球体の中に風があるようなものだろうと考えたのだが、今自分の髪は風を受けわずかに揺れている。
そよそよと優しい風のため焦りはないが、代わりとばかりに疑問が生じた。
どうやら完全に閉じ込めているわけではなさそうだ。
(魔力を込めると強度が上がるのだったか…直接でもできるのかな?)
透明な魔力の球…魔力球に向けて魔力を放つと額を撫でていた髪が動きを止めた。
そこに草を入れてみると見えない球の中をぐるぐると回り始めたではないか!
「やったぁ!」
喜びが湧き上がり飛び跳ねたがすぐさま疑念が生じ、また思考が巡る。
(あれ?なんで草が通り抜けるの?)
風は外に出ないのに草は通り抜ける…おかしいよね?
そう思い魔力球に手を伸ばしてみると膜のような薄い薄い何かが指先に触れた。
人差し指を突き刺してみるとなんの抵抗もなく膜を通り抜け、魔力球内に入っている部分だけが風を感じる。
(強度が高い=硬いではない?…どゆこと?…まぁ、まずは乾燥が先だね)
魔法を行使している内に何か分かるかもしれないと一旦そこに関する思考を止めた。
そうして未だぐるぐると回る草を視界に入れると、新たな発想が生まれたのでそちらも試みるとしよう。
乾燥のついでに粉砕もできないかと…
とりあえず、魔力球の中に小さな風の刃を放ってみたがすぐに消えてしまった。
風の刃の強度を上げ再度放つと今度はいくつかの草を割いたが、その代わり風が少し弱まった。
刃が弱いと風に負け、刃を強くすると風が弱まる…
(いや、自分が風を起こす必要はないな。刃が中心で回り続ければいいだけだ)
そしてもうひとつ考え浮かんだのは、刃を風で作る必要はないということ。
魔力で球が作れるのならば刃を作ることだってできるはずだ。
(刃のイメージは草刈機…いや、ミキサーの方がいいかなぁ)
まずは強度の高い魔力球を作る。
次に頭の中でミキサーによく使われる波刃カッターを螺旋状に並べ高速回転させる。
なんでも切り裂けるように刃は薄く鋭く固く…
それを魔力球の中心に発動すれば…
「できた!」
全て透明なので分かりにくいが想像通りの刃がものすごいスピードで回転し風を巻き起こしている。
調薬ミキサーの完成だ!汚れた刃を洗浄する必要がなく大変便利な代物だ。
これに温風を当てれば魔草花の乾燥と粉砕を同時に行えるので時間短縮にもなる優れもの。
(もしかして魔石も砕けるんじゃない!?)
大発見だ!
さっそく検証開始だとばかりに意気揚々と動き出す己に呆れるが、仕方がないことだ。
先に足元にある小石で試そうと、それを拾い上げ調薬ミキサーに向かって放り投げた。
すると、コンッと音を立て石が跳ね返されてしまったではないか…
ぽすっと小さく聞こえた音は下に生い茂る草たちが小石を受け止めた証拠で…そこはどうでもいい。
(物を通さない?さっき作った魔力球には草が入ったけど…)
ここでまた強度や硬さについての問題が発生。
調薬ミキサーに向かって手を伸ばすと今回は硬いものにぶつかった。
ドアをノックするように指の関節で叩くとコッコッと音が鳴る。
ふと思い立ち、少ない魔力で新たに魔力球を作りそこへ手を伸ばすと、案の定そのまま通り抜けた。
(“強度が高い”とは“密度が大きい”ということ?)
その辺りの知識が浅い為それ以上考えを進めることができない。
結局のところ考えても答えを出せるだけの知識がなく、そういうものだと己に言い聞かせ、後は気にしないという雑な結論に行き着いた。
まぁ、なんにせよ魔石が砕ければそれでいい。
既にイメージは完成している。
本物のミキサーのように後から蓋をすればいいだけだ。
蓋を閉める前に中身が出てこないよう高さを出すのも忘れない。
さっそく試してみると小石は徐々に小さくなり最後にはサラサラの砂に変わった。
今度こそ成功だ!と飛び跳ねそうになったがすぐに動きを止め考え込む。
魔力を込めれば込めるほど強度が上がるが、それと同時に発動した魔法が消えるまでの時間も長くなる。
現に今もまだ目の前では砂がぐるぐると回り、時折小さな粒が陽の光を反射し煌めきを見せるのだ。
(魔法を自分で消す方法はないかな)
魔法は込められた魔力が無くなると消える…自分が発動した魔法が持つのは自分の魔力…
その魔力をこちらに戻せないかと調薬ミキサーに手を添え目を閉じた。
自分の魔力は身体の外にあろうともはっきりと感じられる。
その宙に置かれた己の魔力を必死に引き寄せようと試みるが何も変化は起きない。
(んー、流れをこちらに向けるには…)
一瞬魔力を放ち、すぐに引き戻す。
「…っ!?」
調薬ミキサーに残っていた自身の魔力が一気にこちらに流れてきた瞬間、体内の何かがぶわっと膨らみすぐに戻った。
外から戻ってきた魔力はすぐに体内のものと合流し元からそこにあったかのように身体の中を巡っている。
宙に残された砂は抵抗することもできず地面に散った。
(成功…かな?)
自身に不調は見られない。
手足はいつも通り動き、葉がこすれる音は森から聞こえる。
空の青さも、流れる雲も、辺りを漂う魔力の彩りも瞳に映っていることは間違いない。
そうして自身の身体に変化が見られないか確認していると、緑の香りを風が運んできた。
頬を撫でる風が気持ちいと思えることも、前髪が揺れ少しくすぐったいことも、いつも通りの身体であると確信づける要因のひとつとなる。
(うん、大丈夫そうだね)
少し脱線したようにも感じるが、今のところ魔法薬作りは順調だと言えるだろう。
さて、このまま続きを…と思ったが空腹を訴える音がお腹から聞こえてきたので昼食を摂りに家へと戻った。
***
お昼はサンドイッチに決めた。
食パンは日本のものに比べて少し硬いが、これはこれで合いそうだ。
バターを塗り、きゅうり、トマト、カリッと焼いたベーコン、目玉焼き、ブラックペッパー。
まな板を乗せ少し時間を置いてから2等分すれば完成だ。
マヨネーズが欲しいところだが、酢が見当たらない上に卵を生で食べるのが怖いため諦めた。
トマトスープがまだ残っていたのでそれも一緒に。
(ちょっとトマトが多いけど…ま、いっか)
シンプルな味付けのサンドイッチになってしまったが、それによって素材ひとつひとつが引き立てられ味わいがある。
少しハードな食パンは食べごたえがあり美味しかった。
「ごちそうさまでした」
さて、満足のいく食事でお腹を満たしたあとは魔法薬作り再開だ。
***
魔力ポーション作りを進めようと作業部屋に来た。
カトレアの花弁と魔石は既に粉砕済み。
更に、ミスリル製の調薬鍋に水を入れ浄化をかけるところまではできている。
念のため道具と水以外の素材にも浄化をかけた。
問題は水温だ。
師匠によると下級魔力ポーションに必要なのは“冷たい水”とのこと。
(分からん)
道具について書かれた本には温度を計るものが記載されていなかった。
この部屋にも置かれていない。
どうやら水の温度は感覚で覚えるしかなさそうだと肩を落とす。
品質は下がるだろうが今回はそのままの温度で作ることにした。
水に魔力を入れて混ぜるのだが今度は魔力の量が分からない。
(多ければ多いほどいいのかな…どれくらいの量で多いと言えるのか…)
ひとまず魔力を少しだけ使用して作った魔力球を鍋に入れる。
実は魔力の入れ方も分からなかったのでこの方法を取った。
他の材料も加え、木べらのような物でゆっくりかき混ぜていると、鍋の中の液体が淡い光を放ち始めた。
ささやかな光を持ちながらぐるぐると回る液体と、ほんのわずかに鼻孔をくすぐる植物のにおいに、自分は今魔法の薬を作っているのだと気持ちが昂ぶる。
(できるかな?できるといいな……というか、やり方合ってる?)
疑問を持ったままかき混ぜていると、徐々に光が強くなっているように見える。
ほんの少しずつなので分かりにくいが…これは目の疲れによる錯覚なのだろうか?
どれほど混ぜればいいのか検討もつかず、どうしたものかと悩みながら手を動かしていると光が安定した。
(ん?これで完成なのかな?鑑定してみよう)
────────────
【下級魔力ポーション】
品質:B
魔力を少し回復する。
────────────
「…お?」
一拍空いた
硬い表情が緩むと同時に続々と喜びが湧き上がり心が跳ね踊る。
柔らかい光を纏った緑色のポーションが確かにそこにあるのだ。
(…手が震えるのは…)
成し遂げたのだ…この自分の手で。
身体に備わる能力だけではなく、己の頭と手を使い作り上げることができたのだ。
知識も経験もゼロの私が、自分一人で何かをできるようになった。
たったひとつできるようになっただけなのに、今を駆け抜けられそうだと…この世界で生き抜くことができるかもしれないと思えるから不思議だ。
(泣きそう…)
そう頭のなかで呟きながらも、温もりが頬を伝うからくすりと笑いが漏れる。
瞳を覆う水のせいで揺らいでいるが、そこにある煌めく光が希望に見えた。
まるで道なき道を歩いた先に灯された光のように…
(頑張ろう…これから…)
心を震わせ、喜びを噛みしめながら、丁寧に丁寧に希望を瓶に移し替えた。
栓をするのにすら時間をかけたのは言うまでもないだろう。
この震えは絶対に忘れたくないとしばし感動に浸った
思ったよりも品質がいいものを作れたのは嬉しいが、どの工程がどれほど品質に影響を与えたのか分からないことには改善のしようがない。
(ひとつひとつ工程を変え検証していくしかないか…それにこれってどれくらい魔力が回復するんだろう?鑑定で分からないかな)
────────────────
【下級魔力ポーション】
品質:B
魔力を1.6割回復する。
《材料》
魔力…多
魔石…品質:C
カトレアの花弁…品質:B
聖水…品質:A、水温:+5℃
────────────────
「おぉ?鑑定すごい!」
以前鑑定は魔法を使ったという実感が得られないなどとのたまったのは誰だ!
一番助けられているのは鑑定じゃないか!
過小評価していた鑑定に尊敬の念を抱く。
見事な手のひら返しだ。
(魔力の量はあれでも多いのか…けどそのおかげで品質が上がった?)
適正な水温でなくとも魔力でカバーできそうだ。
次は素材の品質も鑑定で確かめながら選ぶ。
水はいつも飲んでいるものより少し冷たいイメージで出した。
────────────────
【下級魔力ポーション】
品質:A
魔力を1.8割回復する。
《材料》
魔力…多
魔石…品質:A
カトレアの花弁…品質:A
聖水…品質:A、水温:+3℃
────────────────
「ん?」
品質は上がったがSとはならなかった。
最高級の素材と繊細な水温調整が求められるようだ。
だが、自分は魔力でゴリ押しする。
──────
───
──
────────────────
【下級魔力ポーション】
品質:A
魔力を1.8割回復する。
《材料》
魔力…多+
魔石…品質:A
カトレアの花弁…品質:A
聖水…品質:S、水温:+2℃
────────────────
(またダメだった)
33本目にして魔力に+がついたが、それでも最高品質とはならない。
次のポーションを作ろうと手にした材料を見て、工程を減らすことはできないかと考えた。
混ぜると同時に粉砕もできないか…思い浮かぶのは魔力で作った調薬ミキサー。
まずは素材全てに浄化をかけミキサーに入れて蓋をする。
中でつむじ風が吹き起こっているかのようなスピードで全ての素材が混ざり合う。
即座に放ち始めた光は一気に強くなり、すぐさま安定した。
────────────────
【下級魔力ポーション】
品質:A
魔力を1.8割回復する。
《材料》
魔力…多+
魔石…品質:A
カトレアの花弁…品質:A
聖水…品質:S、水温:+4℃
────────────────
脅威のスピードで完成したので魔石の粉砕に心配が残ったが、それについては問題がなかったようだ。
(けどこの方法だと水温を一定に保つことができな…あれ?)
そもそもこれまで水温を一定に保つことを考慮していなかったと気がついた。
混ぜる前の水温と完成したときの水温が同じとは限らない。
だからわざわざ作り方にも“温度を常に一定に保たなければいけない”と書かれていたのだ。
(えー、どうしたらいいんだろう…すいおん…水温を知りたいんだ…鑑定では無理なのか…)
───────────
【下級魔力ポーション】
水温:16.0℃
───────────
「えっ!?」
まさかまさかである。
温度は温度計で計るという先入観があった。
こんな簡単に知ることができたのかと驚くと同時に、だったら品質を確認したときに教えてくれよと脱力する。
今後鑑定を発動するときはより詳細な情報が出るよう気をつけて使おうと心に決めた。
だがこれで下級ポーションの適正水温が分かった。
製作中は常に鑑定を発動しておけば水温の変化に気づけるだろう。
そのときは魔法で冷気を当てるなり温風を当てるなりすればいいだけだ。
下級魔力ポーションの製作をもう少し続けたいところだが、カトレアの花弁は他の魔力ポーションの材料にもなるのでこれ以上はやめておいた方がいいだろう。
自分が今必要とするのは中級魔力ポーションだ。
魔力欠乏症を引き起こしたとき下級ポーションでは心許ない。
材料は下級魔力ポーションの材料+ウィリドバードの爪。
水温は“下級魔力ポーションの水より少し冷たい”だ。
製作は調薬ミキサーで作ればすぐに終わる。
────────────────
【中級魔力ポーション】
品質:A
水温:15.0℃
魔力を3.8割回復する。
《材料》
魔力…多
魔石…品質:A
カトレアの花弁…品質:A
ウィリドバードの爪…品質:A
聖水…品質:S、水温:+4℃
────────────────
1回目で品質Aだ。
だが、魔力は最後に作った下級ポーションと同等の量を使ったにも関わらず+の表記がなくなってしまった。
ランクが上がるほど必要な魔力量も多くなると思われる。
今回は品質を上げるのは諦め10本分まとめて作ることにした。
1本で魔力が3.8割も回復するのなら充分だ。
それに外はもうすっかり闇に覆われている。
さっさと夕飯を済ませ眠りたい。
────────────────
【中級魔力ポーション】
品質:A
水温:11.0℃
魔力を3.8割回復する。
《材料》
魔力…多+
魔石…品質:A
カトレアの花弁…品質:A
ウィリドバードの爪…品質:A
聖水…品質:S、水温:±0℃
────────────────
そうして完成したポーションは本日最高の出来となった。
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