わたし

重い重い緞帳が降りたような日には、いつもより何度も何度も、濁った息を肺外へ吐き出すのがわかった。詰まりかけた排水溝からようやく水が流れ出るように、体内に何かが溜まっていることに気がつくと、一度素早く空気を取り込んですぐに外へ追いやった。それから急な睡気に襲われた。こんな時、「わたし」は助けを必要としているのだとわかる。いつの間にか澱のように泥の中に沈んで沈んで、粘っこい薄膜の内側からくぐもった声を上げていた「わたし」を、かわいいやつだと笑っていたのは誰だったかしら?

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