【仮】肖像画でしか知らない幽霊の祖父に「おれの孫と結婚してくれ」と頼まれました。え、どういうこと?私はあなたの孫じゃないの?
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貴族だから家同士の繋がりのために親が決めた相手と結婚しますよ。でも、婚約者のこと、嫌いなんだよね……。
子爵令嬢のマリンはある日、幽霊が見えるようになった。
それは、肖像画でしか見たことがない早世した祖父だった。
祖父は言った。
「おれの孫と結婚してくれ」
え、待って。どういうこと?
あなたの孫は私だよね?
困惑する私に、幽霊の祖父は告げた。
「お前の父とおれは血が繋がってない」
祖父には愛した女性が2人いた。
選んで結婚した女性は別の男の子を産んだ。
別れて別の男と結婚した女性は自分の子を産んだ。
自分が愛した女性二人が産んだ子ども同士を結婚させたかったが、どちらも息子で結婚することは出来なかった。
孫の代で異性が揃った。
これは運命だ。
「だから、おれの孫と結婚して辻褄を合わせて欲しい」
いやいや、なんであなたの尻拭いを私がしなきゃいけないの!?
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いつか存在する物語たち。 かがみゆえ @kagamiyue
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