第20話再会
「ご無事でしたか!勇者様!」
モニカとクーンの二人がやってきた。
生体反応で、生きてるのは分かっていただろに態とらしい。
その証拠に迷わず小屋に入って来た。
「もう、回復呪文で回復したけど、まともに食事をとってないんだ、そっちは?」
「聞いてくれ……モニカの指示で盗みを…」
「えっ!」
モニカの指示でクーンが盗みを!?
「モニカ説明して!」
「非常事態でしたので…あの場所に生存者はなく対価を払う相手が居なかったのです…その代わり対価として犠牲者の供養をしてきました…」
アルカノイドの言う通り全滅だったのか、私は考える次に成すべきことはなにか?
「教団幹部に五十年前の厄災について聞かなければならない」
「そうですね、魔王軍四天王が五十年前の厄災で、聖遺物もち訳がわからないです…」
「緊急事態だ、教団本部への転移スクロールを使う」
「わかりました…」
モニカは鞄から転移スクロールを出す、転移スクロールは貴重かつコストがかかるので一枚しか無い。
転移スクロールを発動させると私達は光に包まれた。
転移は一瞬で終わり、気が付くと教団本部の魔法陣の中に居た。
転移に気がついた神官が護衛を付けてやってくる、敵にスクロールを悪用された場合を考えて、常に護衛をつけて魔法陣の確認に来るのが決まりになっている。
「私は勇者パーティー所属の神官第5位のモニカです、火急の要件により上層部との面会を求めます!」
「勇者パーティー!?直ちに!」
私達は応接間に通される、飲み物と茶菓子が出される。
「これはお茶なのかい?」
クーンがカップの黒い液体をみて尋ねてくる。
「これはコーヒーと言って神殿でよく飲まれている、そのままでも飲めるが苦いので、なれるまではハチミツとミルクをいれるといい…」
私はハチミツとミルクを入れコーヒーをかき混ぜるとクーンに渡した。
「初めて飲むが、悪くないな…」
「師匠がよく飲んでたな……」
「マーシャさんが?市場には殆ど出回らなのに?」
「自分で育ててた、俺もよく飲まされたよ」
コーヒーを飲み、茶菓子を食べながら待つ。
「お待たせしました、まず勇者様とモニカ殿のお二人と話したいと…」
使いの神官が部屋に入るなり言ってくる。
「わかった、悪いが二人共待ってて」
この期に及んでまだ何か隠すきなのか?
私は苛立ちを感じつつも指示に従った、通された部屋には三人の男がいる。
序列一から三は幹部であり、各一人と決まっている。
これらが揃うのは稀だ。
「モニカよ何があった?」
「五十年前の厄災を名乗る者と交戦しました、名はアルカノイド、魔王軍四天王流星の侵略者と」
「それは真か?」
「その者は本物の聖遺物……救世主の遺骨を右脇に宿しておりました…」
「聖遺物だと?」
「あの侵略者が生きていた?」
「たが右脇の救世主の遺骨五十年前と同じだ!」
三人は何か知っている、私は問いたださなければならない。
「あの者が、何なのかお教え下さい…五十年前の厄災とは何なのですか?」
「神殿が運営している研究所がある、明日そこで説明する」
「宜しいので?」
「ああ、かの者が起こしたであろう異変の報告が既にあがって来ている」
私達は幹部の指示で、今日は神殿に泊まることになった。
質素ではあるが、久しぶりの人間らしい食事や寝床に感謝した。
翌日馬車に載せられ研究所に向う、人里離れた森の中に研究所はあった。
入る時違和感を感じた、恐らく結界を張っている。
研究所の中には観たことの無い植物が沢山のあった、何故教団は植物の研究をしてるのだろう?
部屋のに通されるとすで二人席についていた。
教団序列第一位のマクスウェル大神官と初めて見る女の人だ。
服装からみて魔術師のようだが職員だろうか?
「久しぶりだなキース!」
「師匠!」
キースが魔術師の事を師匠と呼ぶ、彼女が星の英雄と共に厄災を倒した魔術師マーシャなのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます