読了されていただきました。
淡々と女の子の気持ちが書かれているので、最初は気が付かなかったのですが、これは被虐待児から見た児童虐待のお話のように感じました。そして、恐ろしいのがその事実を「仕方ない」「逃げることができないから諦める」と、どこかで受け入れてしまっていることです。それに気がついた時、彼女の「殺されてもおかしくない」と淡々と考える様に身震いしました。
進路先に悩む少女というだけでなく、文章の端々に社会問題や人間の醜さや汚さ、大人と違って逃げられない子どもの現状を織り交ぜた考えさせられる作品でした。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます!
そうですね、何処からを虐待に入れるかは個人差のあるところだと思うのですが、虐待と判断しうる余地のある家庭というのを描いたつもりです。
淡々とでありますとか、諦めと言った主人公のある種特異な世界に対する認識はかなり意識して書いた部分ですので、そこに言及していただいたのは大変嬉しいです。本当にありがとうございます。
考えさせられると仰って頂けたことも大変嬉しいです。励みになります。
重ね重ねにはなりますが、この度はお読みいただきありがとうございました
主人公の思考にリアリティがありすぎて見入ってしまいました。逃げようにも逃げられない無常さが印象に残りました。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます!リアリティ、何よりの褒め言葉です。本当に嬉しいです。ありがとうございます!