第5曲 診音

 蜜柑に無理やり連れて行かれると、とても今から診断すると思えないような部屋に着いた。


獄 『え、さっきのせいで殺そうとしてます?笑』


蜜柑 『違う、、あなたの音才の詳細をここで見るのよ。』


獄 『だからないっt』


蜜柑 『さっさと部屋に入る!』


獄 『はい!🫡💦』

  『ってもなんだこの部屋、、、オルガン?にしてもデカすぎねぇか?それにオルガンのなかって。』


蜜柑 『中に入ったら大きな白鍵があるからそれを推しなさい。』

   『間違えても黒鍵は押さない事。』


獄 『押したr』


蜜柑 『押したら強制的に音才を発動させられ、最悪の場合力の使いすぎでその場で朽ちるわよ?押してみる?』


獄 『遠慮しときます、、、。』

  『こぇぇ、、、』


       キギィィィィ

 両手で押してやっと数センチずつ動く大きく重い扉を開け、獄は中に入った。    





         違和感







獄 『ここが、、、診音室?、、』

  『あ!あれかぁ蜜柑さんが言ってた鍵盤』

  『にしても、なんであんな遠くにあんだよぉ〜遠いぃよ〜。』

  『はぁ、歩くか、、、』





         違和感






 

 そんな愚痴を溢しながら獄は鍵盤に向かい歩いていく。


ー一方外で待ってる蜜柑ー


蜜柑 『お、遅い、、、遅すぎる、、、。』


 エデンの園にある診音室、、、それは通常、生徒には音才の詳細について教えてくれる不思議な部屋と言う様に伝えられているがこの部屋は世界各国に一つだけしか無い部屋である、、、。


 この部屋は一定の音才、言わばアルバリズムなどの特殊な音才やずば抜けた楽器音才インストル以外を持った人が入ると外部の人間からは1秒にも満たない時間で帰ってくるように見える。言い換えると扉を開け入り、またすぐ扉が開き出てくる不思議な部屋である。


          が


 特殊な音才を持つものが入ると、部屋は自我を見せその者の音才を取り込もうと中に入った人間を、、そして、、、。

        ゆ〜くっり






         喰らう






蜜柑 『しまった、、、もっと考えるべきだった、、、。』

   『音才を持っている事についてはなんも疑ってはいない、ただその詳細を調べようと考えたのがまずかった、、、。』

   『このままでは、、、あの子は死ぬ、、、。』


ー一方獄はー


獄 『なぁ、、なんで辿りつかねぇんだよ〜

もう何時間歩いたんだよ俺〜😭』


  『はぁ、はぁ、疲れたぁ水飲みてぇ〜』


?? 『大丈夫?水あげようか?』


獄 『は?誰だ?!』

  『え?まさか蜜柑さん?!』


蜜柑? 『当ったり〜もう遅いよー』


獄 『いや〜言われた通り鍵盤目指したんすけど全然着かなくて笑』


蜜柑? 『も〜言った通りしなきゃダメでしょっ!ほらっ水!飲んで?』


獄 『お!なんか珍しく気が利きますねぇ蜜柑さん〜』

  〔あ!やべ、、また怒られる!〕


蜜柑? 『でしょ〜ほら!飲んで飲んで!!』


獄 『!?怒らないの!まぁ良いや助けに来てくれたんだし。』

  『じゃあ頂きまーす!』


蜜柑? 〔あはは(^^)〕

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