第1章
この世界における異種族間恋愛について
この世界の恋愛事情として、寿命が長い種族や、加齢によって外見の変化しない種族の需要が高い。その為恋愛市場での一番人気は竜族、次いでエルフ、次点がサキュバスやインキュバスのような夢魔となっている。
この世界において人間は少数種族(人口比で1%もない)で社会的地位が低く、また貴族階級になれないなど差別されている。その上「老いが早く来る」「老後の介護が必要」と言うことで恋愛市場では大変需要が低い。
人間からすると、エルフは「年を取らず、いつまでも若く美しいお金持ち」であるため、人気が出やすい。一方で、それがそのまま逆転するエルフ側からすると、人間との恋愛はデメリットしかないため、人間からの求愛をほとんどの場合嫌っており、人間とエルフの夫婦は異端とみなされる。
その為、人間は同じ人間と結婚することが殆どである。また、他種族と比較されることが多い世界であるため「老いること」のデメリットを非常に強く実感している。
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