その日、彼女は独立した
第4話「彼女は、返事をしなかった。」
私の名前は「七瀬真紀」だ。現在中学一年で、ちょうど今年入学した。私も、高坂さんと同じ学校に通っていた。部屋も同じで、ちょうど隣のベッドで寝ていた。高坂さんと同じく、寮生活は楽しかった。ただ、まだ寮に入ってから9カ月しか経っていなかったため、まだ慣れないところもあった。
私は、入ったときから高坂さんを尊敬していて、その背中を見てここまで来た。だから、朝もしっかりと起きて、勉強も頑張ってきた。高坂さんからは、人を導いていく力を感じた。
今日も、私はいつも通りお風呂に入り、夜間学習をした後、9時頃に「夜会」という集まりをした。そして、高坂さんに挨拶をし、ベッドに入った。高坂さんも、今日は早く寝るらしい。私は彼女と少し話した後、もう一度挨拶をした後、寝た。
朝起きると、すぐに「朝会」といって、部屋の前に横一列で並んで、みんなで挨拶をした。ただ、その時、高坂さんは部屋から出てこなかった。彼女は、朝会には必ず出ていて、出ていないのは、私が知る限り、今日が初めてだった。
私は、少し不安になって、朝会が終わった後、すぐに部屋に戻り、彼女のベッドへと駆け寄った。そして、何度も呼び掛けた。
「起きてくださいーい」
「朝ですよー」
だが、答えは返ってこない。
私は、すぐに寮母さんにこのことを伝えた。そして、みんなで高坂さんを起こした。だが、起きない。
寮母さんが言った。
寮母:「疲れているのかもね。最近、夜遅くまで勉強していたもんね。少し、寝かせておいてあげようか。」
ただ、私はそうは思わなかった。昨日、彼女は早く寝ていた。それに、夜遅くまで起きていた時も、彼女は朝、しっかりと起きることができていたはずだ。
その時だった。彼女は、突然目を開いた。私は、少し安心した。だが、何かが変だった。寮母さんが、彼女に呼びかけた。だが、返事は帰ってこない。
しばらく沈黙が流れた。
そして、それを打ち消すかのように、彼女は突然、手足をじたばたと動かし始めた。そうしているうちに、彼女はベッドから落ち、床を転がりまわった。彼女は、激しい音を立てて壁に当たった。だが、彼女はびくともしない。
そして彼女は、突然何かを思い出したかのようにして、動きを止めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます