第16話 魔物の襲撃
翌朝の早朝、アニタは「アニエス様をあがめ隊」の剣士たちと剣の訓練をしている。彼らは宴の後、俺たちのいる宿に移ってきたのだ。
俺とアネットは、いつもより少し早く起きる。朝食は「アニエス様をあがめ隊」と一緒に食べる。冒険者ギルドに行くのも一緒だ。彼らが俺から離れないのである。
ギルドに入るとケガをした男が来ている。ディルクが男にヒールをかける。デリアが俺たちに状況を説明する。
「コロール村が魔物の群れに襲われたそうよ。」「村人は大丈夫なのですか。」
「分からないわ。この人がさっき飛び込んできて分かったの。」
ケガをした男はコロール村から助けを呼びに来たのだ。
「私たちがコロール村に行きます。」「あなたたちはCランク冒険者なのよ。それにギルドマスターからの依頼があります。」
ディルクのおかげで男は動けようになる。そして、アヒムが言う。
「姉ちゃん、この男の依頼は俺たちが受けることでいいよな。」「はい、お願いします。」
「アニエス様、村を救いに行ってきます。アニエス様に同行できなくてすみません。」「がんばってください。無理はダメですよ。」
「はい、アニエス様の仰せのままにいたします。」
「アニエス様をあがめ隊」は、男の案内でコロール村へ向かう。俺はデリアに聞く。
「ギルドマスターの依頼は何ですか。」「森の中で魔物の調査をしてほしいそうです。」
「それでは昨日と同じですね。」「いいえ、魔物と魔物化したものの分布を知りたいそうです。」
「では、広く調査する必要がありますね。」「はい、他のCランク冒険者にも同じ依頼をします。」
俺たちは今日も森に入ることになる。俺は森に詳しくなるためにも昨日とは違う場所を探索することをアネットに提案する。
「ネティー、今日は違う所を探しましょ。」「ええ、いいわよ。森の地理も頭に入れたいわ。」
俺とアネットは探知の魔法で魔物を探す。しかし、午前中はゴートラビットを5匹狩っただけだ。村が魔物に襲われているのに森の中は静か過ぎると感じる。
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