第30話 パーティー会場へ
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【癒し】悪役令嬢アルビダ様を応援するスレ 11.
912:名無しの妖精
公式の設定通り【感情変化】かぁ。幼少期からこのスキルを無意識に使ってて成長し、学園編が始まった時にはスキルがレベルアップして、魅了になってるんだよね
913:名無しの妖精
魅了は使わせたくないから、スキル感情変化は封印してもらわんと!
914:名無しの妖精
ああ〜!!! 仕事のせいで今日の配信見逃したぁぁぁぁぁぁぁ
916:名無しの妖精
ざぁこ、そんなもん毎日正座待機でしょ。
917:名無しの妖精
>> 916仕方ないだろ!スパチャ代金を稼がないとあかんのやぁ
918:名無しの妖精
第二王子のパーティーが気になって眠れないゆ
919:名無しの妖精
ジェイデンとも仲良くやってるみたいだし、第二王子も案外うまくいくはず。
920:名無しの妖精
>>918夜しか眠れないゆ
921:名無しの妖精
スキル感情操作さえパーティーで使わなければ大丈夫っしょ。
922:名無しの妖精
アルビダ様の配信があるから仕事頑張れる。
923:名無しの妖精
幼少期のアビィ様を見守れる幸せ。
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二日後。
アルビダは緊張しながら、ドレスをメアリーに着せて貰っていた。リリィの新作ドレスが完成し、届いたのだ。
リリィとはパーティー会場で後で合流する約束となっている。
ドレスはとてもアルビダに似合っていた。嬉しかったのは、ロビンにもアルビダのドレスとお揃いの生地を使って、服を作ってくれていた事。
ロビンも新しい服を貰って嬉しいのか、昨日はアルビダと一緒はしゃいでいた。
——何だか緊張してきましたわ
アルビダはロビンを抱きしめると、父が待つ広間へとメアリーに連れられ歩いていく。
父はアルビダの登場に眉をぴくりと動かせ、心の中で歓喜の雄叫びをあげた。
〝びっくりした! 天使が私のところに舞い降りてきたのかと思ったよ。アビィたんなんてかわいさだ! あまりにも眩しくて目が潰れてしまうかと思ったよ。これだと神々しくてパーティー会場で目立ってしょうがないぞ〟
「ゲフッ」
父の心の声が聞こえてきて、思わず咽せるアルビダ。最近の定番になっているようで、ロビンは全く気にもしていない。
「では会場に向かうとしよう」
今度は父にエスコートされ馬車に乗り込んだ。もちろん座る場所は父の膝の上。
「ほう……ぬいぐるみも同じ服を着ているのだな」
父がアルビダが抱きしめていたロビンの服がアルビダと同じことに気づく。
「はい。リリィ様がロビンにも作ってくれたのです」
父が気づいてくれたことが嬉しくて顔が綻ぶ。
〝アビィたんとお揃いとかずるいずるい! それなら私も同じ生地で作られた服を着てパーティーに参加したかった。。これはリリーローズ嬢に私の分も作って欲しいと頼むか……〟
「ゲフッ」
——お父様ったら……わたくしもお揃い着たかったですわ・
「お父様。今日リリィ様にお会いしたら、お父様のタキシードをわたくしのドレスとお揃いで作ってくれませんかとお願いしてみますね」
「ふぇ!? ああっ……うん」
〝私はお揃いが着たいと口走っていたのか!? 落ち着け、落ち着くんだマティアス! 最近心の声がダダ漏れすぎる。アビィたんが気持ち悪がったりしたらどーするんだ!〟
アルビダの言葉に動揺し、父は額から変な汗が止まらない。
——つい嬉しくて、心の声のお父様の言葉に返事してしまいました。動揺させしまってすみません。
頬を赤く染めた二人を乗せた馬車が、パーティー会場である王宮に到着した。
★★★
アルビダ「この後……第二王子様に会うんですよね。緊張して心臓が飛び出しそうですわ」
ロビン『アビィなら大丈夫だよ! パーティーを楽しみなよ』
アルビダ「そうですよね。わたくし頑張りますわ!」
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