彡(゚)(゚)「ローマの頂点にワイは立つ」

@NaNa-NaNaShi

第1話

彡(゚)(゚)「ワイはユリウス・カエサル」

カエサルや!


彡(-)(-).。oO(苦節四〇年…)

いろんなことがあった

叔父のマリウスはボケて民衆を虐殺するわ

スッラのハゲには粛清されかけるわ

ホモの噂は流されるわ


彡(゚)(゚)「女に貢いどったら……」

国家予算並みの借金になっとるわ

妻には浮気されるわ

元老院のカスどもには姑息な嫌がらせをされるわ


彡(゚)(゚)「それでも、なんやかんや色々あって」

ついにワイは総督にまで上り詰めたんや


彡(-)(-)「長かった……ホンマに長かったで」

彡(゚)(゚)「でも、苦労してここまできたんや!」


彡(^)(^)「ここはいっちょド派手にパーティーといかなアカンやろ!!」

今さら借金がどれだけ増えようがもうどうでもええ

メシも酒も余興もすべてワイの奢りや


彡(^)(^)「奴隷だろうが無職だろうが、労働者に貴族、老若男女関係ない……」

みんなが歌って踊って騒ぐんや!!


(´・ω・`)「総督!」

彡(゚)(゚)「よっしゃ!忙しくなるで!!」


(´・ω・`)「総督!!」

彡(゚)(゚)「さっそくクラッススに金借りに行かな」


(´・ω・`)「総督!!!」


彡(●)(●)「うっさいわ!総督って誰やねん!?」

彡(゚)(゚)「ん?ワイか…紛らわしいから名前で呼べや」


(;´・ω・` )「え、じゃあ、カエサル」

彡(゚)(゚)「おう、なんや」


(´・ω・`)「パーティーどころじゃないよ」

彡(゚)(゚)「は!なんでや?」


(´・ω・`)「ガリア人が攻めて来たんだよ!」


彡(゚)(゚)「そんなもんワイの知ったこっちゃない」

彡(゚)(゚)「そこの管轄の者に任せとけや!!」


(´・ω・`)「カエサルだよ」

彡(゚)(゚)「は?」


(`・ω・´)「だ・か・ら、カエサルの管轄地にガリア人が攻めてきたの!」

彡;(゚)(゚)「はあああああん!ワイはさっき総督になったばっかやぞ」


彡(゚)(゚)「タイミングがよすぎるやろ!」

(´・ω・`)「でも……来てしまったものはしょうがないよ」


彡(゚)(゚)「……そやな、お前の言う通りや」

彡(゚)(゚)「よしそうとなったら、まずは図書館で情報取集や」


彡(゚)(゚)「行くで、密偵」

(´・ω・`)「うん」


図書館

彡(゚)(゚)「…という訳なんや、ガリアについてなんかいい本ないか?」

(◎灬◎)「と、唐突ですね……これなんてどうでしょう」


『ガリア戦記 ユリウス・カエサル著』


彡(゚)(゚)「ほう、名前が一緒とは奇遇やな」

(´・ω・`)「カエサルが書いたんじゃないの?」


彡(゚)(゚)「いや、ワイは書いとらんで」

それでなになに


『ガリアは三つの地に分かれる

ベルガエの地、アクーアの地、ケルトの地

ガリアとは、この三つの地を合わせた総称である。

しかし、ローマ人はケルトの地のみをガリアと呼んでいる』


彡(゚)(゚)「なんやねん、この書き始め…」

彡(゚)(゚)「前置きも導入部分もなんもないやんけ」


(´・ω・`)「へぇー、ガリアって三つに分かれてるんだ」

彡(゚)(゚)「密偵のお前がなんで知らんのや?」


(´・ω・`)「蛮族の情報なんてそうそう手に入らないよ」

彡(゚)(゚)「それを調べるのがお前の仕事やろ!!」


(;´・ω・` )「ごめん……」

彡(゚)(゚)「まあええ、次から気いつけや」


(*>ω<*)ゞ「もちろん」

彡(゚)(゚) .。oO(こいつクビにしたろうかな)


彡(゚)(゚)「まあ何はともあれ、密偵も知らん情報が乗っ取る」

ええ本やなコレ

ほんで次はなんて書いてあるんや?


『ベルガエ人の獰猛さを特筆する。

彼らに我々の常識や倫理観は一切通用しない。

どん欲で好奇心旺盛な商人ですら近づこうとしないほどだ。

商人から酒や娯楽品を手にする機会がないため

誘惑から堕落し、軟弱になることはない』


彡(゚)(゚)「なるほど……」

ガリア人の中でもベルガエ人には気をつけなアカンな


彡(゚)(゚) .。oO(それにしても……)

酒も娯楽もないなんて最悪や

ワイは絶対にそんな所に生まれたくないわ

洗練され文明的に開化したローマに産まれてよかったわ


『そのベルガエ人すらからも野蛮とされているのがゲルマン人だ』


彡(゚)(゚)「ゲルマン人?」

どっかで聞いたことが………


彡(゚)(゚)「忘れたわ!」

つぎや次


『ケルト人のヘルティー族も特筆に値する。

彼らは常にゲルマン人と殺り合っている。

そのため優秀な兵が揃っている。』


彡(゚)(゚)「なるほど」

ヘルティー族ってのはよっぽどの武闘派集団みたいやな


彡(゚)(゚)「こんな奴らとはよう戦わんわ」


(´・ω・`)「あ、こいつらだ」

彡(゚)(゚)「なにがや?」


(´・ω・`)「コイツらが攻めてきたの」


彡(゚)(゚)「お前…」

彡(●)(●)「そういう大事なことはさっさと言えや!!」


( ; ›ω‹ )「ひぃ、ごめんなさい」

彡(゚)(゚)「ま、ええわ」


(´・ω・`)「え?」

彡(゚)(゚)「お前みたいな素直な人間は貴重や」


彡(゚)(゚)「多少難があるみたいやが…」

彡(゚)(゚)「経験を積めば一人前になるやろ」


彡(゚)(゚)「期待しとるで!」

(;´・ω・` )「う、うん…」


ほんで次は

『ヘルティー族にはオルゲトリクスという名のガリア統一…』


パタン


(´・ω・`)「あれ?読まないの?」

彡(゚)(゚)「ここから先はワイらには関係なさそうや」


彡(゚)(゚)「ものごとなんて大まかに掴んどればほんでええねん」

彡(゚)(゚)「でも参考にはなりそうやからとりあえず借りてくわ」


(◎灬◎)「毎度アリー」

彡(゚)(゚)「ついでに紙とペンも貸してくれんか?」


(◎灬◎)「はい、どうぞ」


彡(゚)(゚)「おおきに」カキカキカキ

彡(゚)(゚)「よし、出来た」


(´・ω・`)「よくそんなにスラスラと書けるね」

彡(゚)(゚)「文章を書くのは得意なんや」


彡(゚)(゚)つ「ほれ、これをラビリヌスに届けてくれや」

(´・ω・`)「ラビリヌス?」


彡(゚)(゚)「ワイの親友や」

彡(゚)(゚)「じゃ、頼んだで」


数日後

(´・ω・`)「皆が集まったよ」

彡(゚)(゚)「わかったで」


彡(゚)(゚)「よう集まってくれたで諸君」

彡(゚)(゚)「ワイらはこれよりガリアに向けて経つ」


彡(゚)(゚)「お前らには指揮官としての活躍を期待するで」


彡(゚)(゚)「大いに名を上げるチャンスや!」

彡(゚)(゚)/「気張って行くぞー!!」


『おーーーーーーーーーー!!』


彡( 'ー`)「カエサル」

彡(゚)(゚)「マッマ、ちょっくら行ってくるわ」


彡( 'ー`)「ええ、頑張るのよ」

彡(゚)(゚)「まかせとけや 土産ぎょうさん持ってくるさかい」


彡(゚)(゚)ノ「ほな」

彡^・∋「ひひーん」


パッカラパッカラ


彡(゚)(゚)「いつ見てもローマ街道はようできとるな」

(´・ω・`)「ご先祖様の頑張りのおかげだね」


彡(゚)(゚)「せやな」

彡(゚)(゚)「こんな優れた交通網を整備した先祖のジジイどもはさすがや」


彡(゚)(゚)「ワイらも負けれられんな」

(´・ω・`)「そうだね」


(´・ω・`)「それじゃあ、ボクは先に行って情報を集めてくる」

彡(゚)(゚)「任せたで」

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