最終章 怪人の涙

1

 彼女は蒸し暑さの中、樹を見上げていた。

 後ろに腕を組んで、不用意に地面の土を何度も弱く蹴っているせいで、ベージュ色のスニーカーの爪先が土で汚れている。無邪気な様子と、この場所がどうにも似合わない。

 ――何を思っているんだろう?

 骨刃警視が、彼女の名前を呼んだ。


「ご自宅にいらっしゃらなかったので探しましたよ。何となく、ここにいると思い、来てみました」


 一瞬、肩を竦めて、こちらを向く。彼女の顔は思いのほか柔らかかった。

 彼女の目の前には紅葉が青い葉を茂らせていた。

 じりじりと焼くような太陽の光が葉の裏まで届いていた。彼女からは、人の手のように脈が広がる葉の様子がくっきり見えるだろう。今も、あの樹には生命が宿っている。

 一枚の葉が枝からわかれ、落ちた。秋の枯れ葉と違って水分の多い青葉は早く落下するから味気ない。


「あなたの能力を推理する手がかりは現場にずっと残っていました。気づいたのが四英傑が全員亡くなったあとだったというのが悔やまれます」

「四英傑の命が、そんなに大事?」


 彼女が苦笑しながら言った。


「命は平等なんて綺麗事は言いません。氷妃が殺されたとき、他の人よりもショックだったから。ただ、刑事として、未然に防げなかったことが悔しくてたまらない」

「刑事のプライド。そっちの方が理解できますね。ああ、すみません。今からは口を噤んでますので」


 頷いた骨刃警視が滔々と話し始める。


「私達の最初の見立ては、乾が混入したサマエルによりスマイルが死んだ、というもの。

 しかし、それは幻。スマイルの自作自演だったという推測は早い段階で浮かびましたが、それだけでは足りなかった。

 推理のきっかけは、死体を隠していたと思われる倉庫。あの倉庫は鍵が壊されていた。壊されたのは怪人発生の直前です。

 死体との入れ替わりトリックを使用する場合、あの倉庫に死体を隠しておくしか方法がない。問題は、いつ死体を倉庫に入れたのか。倉庫の鍵は、火曜日、事件の前日しか解錠されていない。鍵が壊されたということは、施錠されている状態でこじあけたということになる。怪人発生よりもあとに死体を隠すのは時間の制約もあり、不可能。となると、死体を隠したのは火曜日の解錠されていたときという結論になります」

「複製した鍵を持っていたんじゃないですか?」


 西宮が訊いた。論理に破綻がないか、品定めしている。


「だとすると、鍵をこじ開けた説明がつきません。鍵を壊したことは怪しまれますし、鍵を持っているのにあえて無理矢理こじ開けることは考えにくい。このまま続けます。

 死体を隠したのが火曜日、つまり事件発生日の前日だとすると、おかしなことが一つ。坂口朋美さんの遺体を山中に埋めた暴力団組員が失踪したのは、事件発生日の朝です。身代わりとなる焼死体にはなり得ない。組員はあの日発生した怪人だったと考えた方が良いです。

 では、あの焼死体は誰なのか? 今一度司法解剖結果を見返しました。あれだけ炭化していましたから、正直なところ証拠としての価値は低いだろう、と見ていましたが、あの死体には重要な特徴がありました。脇腹の三つの凹みです。

 少し話が変わります。組員が怪人化されたとなると、焼死体も国際英雄機関の関係者だった、と推測できます。以前、脇腹に傷を負った人物。私は職業柄、銃創を想起しました。亜人の中には怪人による攻撃でまるで銃痕のような傷が残る者がいるため、ヒーローの可能性もある。しかし、失踪したヒーローはいない。

 そこで一度行き詰まりましたが、一般的な遺体で同じような傷を目にしたときは別の可能性をはじめに考えます。腹腔鏡手術の手術痕です。関係者の中に手術を受けた人物はいないか。ある人物が該当するんですね。しかし、あり得ない。あり得ないから、無意識に考えることをやめていたんです。

 その人物は焼死体が出現したときに、まだ私達の目の前で生きていた」


 彼女は驚く様子もなく、淡々と推理を聞いている。


「乾は腎臓摘出を腹腔鏡手術によって受けていた。

 そう。スマイルの紅茶にサマエルを入れた犯人として警察が追っていた人物です。偶然にしてはあまりに奇妙な一致です。ここで私に一つの閃きがありました。幻を斬ったはずが実体を真っ二つにしていたような、奇妙な閃きです。

 私達が目にしていた乾は、複製だったのではないか。亜人の形態変化能力が他の人間への擬態に特化した能力を持つ亜人なのだろう、と。

 そして、それがあなたです。

 乾が自殺したと見せかけたときも、別荘に向かった乾はあなたで、別荘から戻るときには別の人物に擬態していれば乾は別荘にいたままだと誤認させられる。わかってしまえば、至極単純なトリックです」


 自分を嘲笑うように骨刃警視は首を振った。


「勿論、最初は半信半疑でした。

 しかし、頭を悩ませていた不整合が、この能力が存在すると仮定すると全て説明できる。

 補足すると、擬態する対象の能力自体を引き継ぐことはできないという前提に基づいてます。スマイルの能力を使えたら全て一人で犯行を実施できたでしょう?」


 ふう、と一息ついてから、


「ここからが問題です。氷妃と有毒夫妻の殺害では、どのようにして擬態能力を使用したのか。誰になりすましていたのか。見た目では判別できませんでしたから、慎重に紐解いていくしかない。

 まずは、氷妃の事件から。

 警備にあたっていたヒーローは、十時二十分に偽の配達員が荷物を運んできて二分後にエレベーターで降りていくのを目撃していますが、配達員の退館時刻は十時四十分。空白の時間がありますが、氷妃がその後に私達や警官に目撃されているので、殺人犯人にはなり得ない。

 では、運んだ段ボールの中にあなたが入っていたとしたらどうか。さっきも言った通り、コピー以外の能力がなかったと考えられますから、人間を冷凍させるという殺害法を実行することはできない。

 別の点について考えてみます。NHLFの襲撃は混乱した状況であればあるほど殺害後の逃亡が容易くなります。パスを失くしてしまったと言っても、疑われることはない。

 ただ、監視カメラ映像の消去が必須だったかというとそうではない。襲撃者達が覆面だったら、ハッキングという手間をかける必要もなく、確実です。となると、映像の消去はNHLF側の事情ではなく、奴らを招き入れた殺人犯側の事情だったと考えられます。

 しかし、あなたの立場になって考えてみると、カメラに映ったところで本当の自分の姿ではないんですから、気にする必要はない。不可解です。非常階段には防犯カメラがそもそも設置されておらず、あなた以外の殺人犯人がいても、エレベーターを使っていないんですからデータ消去の必要はない。となると、事件に関与していたと思われる者のうち唯一エレベーターを利用した配達員のデータを消去したかったのではないかという結論に至りました。この説に立つと、配達員はあなたではないということになる。

 配達員はあなたではなく、マスクをしていても顔が映ると何者か発覚する可能性が高い人物。配達員は変装したスマイルだったんです。

 しかし、配達員には殺人は不可能だという結論に達したばかりです。しかし、配達員がスマイルだと推定される以上、無関係のはずがない。そこで発想を切り替えました。配達員に扮したスマイルが退館までに氷妃を殺害する方法はないか、と」

「それはあり得ないのでは? まさにあなた達が配達員が退館したあとにも生きた氷妃を目撃しているんですから」

「私達が氷妃に会った時点で、彼女は既に死んでいた。リビングにいるとき、バスルームには彼女の遺体があった」


 骨刃警視の声が、握りしめられた手が震えていた。


「あのとき、氷妃だと思っていた人物はあなただった。そう考えると、腑に落ちることがあります。

 彼女は私達に冷えたお茶を出したとき、球形の氷を砕いてコップに入れていました。その氷は彼女が酒を飲むときだけ使うためのもの。製氷機の氷がなかったため、あなたは仕方なくその氷を使った。能力を使ってお茶を冷やすことができなかったからです」

「そもそも、どうやって鴉楼に忍び込むことができたんです?」

「スマイルの持っていた段ボールの中に潜んでいた」

「証拠は?」

「現場に残されていた段ボールです。箱の上面のフラップ部分が合わさる位置に貼られたガムテープはカッターで切断され、ガムテープが段ボールから剥がれて浮いていた。これは段ボールの内側からカッターで切れ込みを入れたことになります。

 底面は、ガムテープの切断面が箱にめり込んでいました。こちらは切れ味が悪かったのかいくつか切れ込みが入っていました。シンクの横にあったカッターとそのかけらを触ると、本体の先端はガムテープの粘着剤が付着していませんでしたが、かけらには付着していました。

 一般的に段ボールの内側からカッターでガムテープを切ることになる解体の仕方は、片方の面のガムテープを外側から切り、その面から腕を突っ込みもう片方の面のガムテープを切るというものです。段ボールをいちいち回転させる必要がないため、効率の良い解体方法です。今回の場合では、底面のガムテープを先に切り、底面から腕を突っ込み上面のガムテープを切る順番だったはずです。想像してみると、矛盾が生じます。底面のガムテープを切ったとき切れ味が悪いことに気づき、先端を折り、上面のガムテープを切った。となると、カッター本体の先端にも粘着剤が付着していないとおかしい。

 この矛盾が発生しないように、内側からカッターでガムテープを切るケースが一つだけあります。段ボールに入っていた人間が、段ボールの中から持ち込んでいたカッターAを使って上面のガムテープを切り、段ボールから抜け出して、その後で誰かが被害者の部屋にあったカッターBで底面のガムテープを切ったあと、切れ味の悪さに気づき先端を折る場合だけしかありません」

「しかし、二分しか経っていないタイミングでエレベーターに乗り込んだのは事実ですよね? 誰かが入った段ボールを氷妃に引き渡して段ボールだけを放置したらすぐに気づかれておしまいではないですか? コピー以外の能力がないとすれば、返り討ちに遭う」

「いや、スマイルはあのフロアから移動しなかったんです」

「答えになっていませんね」

「警官が目撃した配達員は、エレベーターから出てきたのはスマイルでしたが、エレベーターに乗り込んだのはあなただった。

 スマイルは段ボールを置き、ドアを開けた氷妃を襲う。段ボールに入っていたあなたは段ボールから抜け出すと、配達員に変身。非常ドアの鍵に細工をしてからエレベーターに乗り込む。適当な階でエレベーターを降りると、非常階段を使ってまた戻る。その間にスマイルは氷妃をバスルームに運ぶ。途中で目を覚ましたため、壁に彼女の頭を叩きつけて気絶させた。その後、服を全て脱がせた。

 服を脱がし、浴室の外に置いたのは、あなたが着るためだった。それから、簡易的な密室トリックを仕掛けたために衣服を中に戻せなくなった」

「なら、有毒夫妻の殺害についても、推理を聞かせてくれません?」


 一拍ほど沈黙があり、再び推理が語られていく。


「有毒夫妻の別荘のカメラや、警護任務にあたっていた警官らの証言から事件当日、別荘を訪れたのは亜怪対の捜査員を除けば道上だけで、さらに言えば出て行ったのも道上だけだとわかっています。つまり、別荘内で殺人があれば道上以外は犯人になり得ない。しかし、道上が犯人だとしても二人を殺すには時間が足りないため、毒婦が道上の共犯の場合にのみ犯行が可能という結論を導きました。

 ここで、あなたが道上に成りすましたと仮定して考えます。ずっと道上に変身していた場合、さっきの本物の道上の場合と同じ結論に至ります。別荘に入ってから、有毒夫妻のどちらかに変身したとしても、遺体の他に同じ人物が一人増えるだけでメリットがありません。死体を完全に処理できるような薬品やスペースはあの別荘にはなかったことも指摘しておきます。

 では、別荘から出てきた道上があなただったら。

 この場合、別荘の中で有毒夫妻のどちらかに擬態している必要があります。ここで、毒婦の遺体の不自然な点を思い出しました。手首と足首に薬品が多量にかけられていた。あなたが誰かに擬態している場合、本人と同じ空間、同じ時間に存在してはいけない。しかし、殺すと死亡推定時刻等に影響が出て、すぐに発覚する。

 あなたは、コピー対象を別荘のどこかに隠した。うってつけの場所が一つ、あの別荘にはありました。例の地下室です。地下室にあった拘束具は清掃され、皮膚片などが残っていなかった。加えて、拘束具のベルトの穴が変形していた位置が二箇所。太さの違う物を絞めていたことになります。

 飼っていた怪人、コピー対象の腕や脚の太さの違いが現れたと考えると、毒婦の手首足首に薬品が多くかけられていたことにも納得がいく。毒婦が拘束されていた痕を消すためだったんです。被害者の能力に見立てて殺害するという手法をとったのは、同じ苦痛を与えるだけじゃなく、遺体に残る都合の悪い痕跡を消し去ったことのカモフラージュでもあった」

「防犯カメラのついていた別荘の中に、カメラに映らずどうやって侵入するんでしょう?」

「有毒夫妻の別荘は氷妃の事件以降にカメラが取りつけられました。あなたは、カメラが取りつけられる前に別荘に入り、毒婦と入れ替わった。事件を起こすまで移動は制限されるという負担はありますが、あなたにとっては大きな問題ではありません」

「サマエルを投与するまでは手強い亜人です。すんなり入れ替わることができますかね?」

「毒婦の不倫相手である庭師は数日前に襲われ、その際に注射痕ができた。薬物を投与された形跡はなかったと、当時治療をした医師にも確認が取れています。何かを打ったんじゃないなら、血液を抜いたんです。

 国際英雄機関職員と所属ヒーローの健康診断のために採取された血液が紛失したという事件があったことを考慮すると、擬態対象の血液を必要とすると推測できる。あなたが擬態した氷妃の衣服に他者のDNAが付着していなかったことから、能力が遺伝子にまで及ぶとわかります。

 あなたは不倫相手に擬態して別荘を訪れ、油断している毒婦と入れ替わった。先に進みます」

「どうぞ」

「毒婦と入れ替わっていたあなたは毒公を別荘に呼び寄せた。カメラを取り付けさせたのもあなたがそうなるように誘導したのかもしれませんね。そうすれば、防犯カメラという一番信頼でき、二十四時間見守り続ける目撃者によって、道上犯人説を警察を信じ続ける。

 氷妃の事件の際は一時的に別荘から外出した際に犯行に加担した。

 有毒夫妻を道上が来訪する前に殺し、今度は道上に擬態して別荘を出る。リスクのあるトリックを仕掛けたのは、道上が何の偽装工作もなしに犯行をするのか、という疑念を抱かせないようにするためのトリックだったから。

 道上に擬態した状態で逮捕されても、身体の小さい誰かに変身すれば、手錠から腕を抜くことは容易い。

 しかし、まだ一つ乗り越えなければならない壁があります。入れ替わった道上はどこにいるのか?」


 道上の姿は、別荘のどこにもなかった。

 では、どこに消えたのか。


「道上を怪人化させ、地下室に閉じ込めた。私達は以前から飼っていた怪人だと思い込んでいて気づかなかった。道上を殺したのは、私だったんです」


 いつの間にか骨刃警視の腕を掴んでいた。困惑した彼女の顔を見て、推理を中断させるなんて相棒として馬鹿なことをしたと腕を離した。

 彼女がくすくす笑う。


「ほんと、お似合いですよね」

「関係ない話は止めましょう。まだ推理は終わっていません」

「つれないですね。これで、四英傑のうち三名が殺されましたが、まだ事件は続くと?」


 骨刃警視は神妙な顔つきで頷いた。


「しかし、まずはあなたが抱えるもう一つの謎に向かい合います。警察官であり、ヒーローである私にはその義務がある」


 キョトンとした顔で彼女は肩を竦めた。


「忍野研究室の研究データが保存されたUSBメモリが亜怪対に送付されました。概ね、推測通りの内容です。あなたの過去に関する推理が裏付けられるものでした」


 疲れてきたのか、彼女は隣家との境界に立った白い網目のフェンスに寄りかかった。


「研究データがどんなものだったか。あなたは既に知っている情報だとは思いますが、念のため。

 怪人化、亜人化の原因は同一のウイルスによるものだった。

 亜人は、ウイルスに感染後、ヒトが免疫を獲得してウイルスの制御が可能になり、ウイルスが宿主の意思に応じて、感染した細胞に未知の現象を引き起こしたケース。ウイルスが宿主に賃料として奇跡を渡しているような共生関係と言える。

 しかし、怪人になった人々はそうではなかった。免疫獲得前に全身でウイルスが急増することで奇跡として作用していた現象が暴走してしまった。

 ウイルスは既に世界中に広がっていますが、大半の場合は感染してもウイルスがほとんど増殖せずに無症状。世界中で亜人や怪人が大量発生するようなことにはなっていない。

 ウイルスはヒトを宿主として選びますが、遺伝子構造の近い動物に感染して奇形を発症させることがある。坂口さんが研究していた奇形のニホンザルは、その一つ。

 サマエルに関して、私達が認識を誤っている点がありました。サマエルは亜人を常人化させる毒を指すと思っていましたが、実際は違いました。ウイルスの名称がサマエルで、ウイルスを元に生み出された薬、あるいは毒についても便宜的にサマエルと呼んでいたようです。

 忍野研究室は亜人化するサマエル、亜人を常人化するサマエル、怪人化させるサマエルの三種類をこの世に産み出した。

 坂口さんが完成させたのは、このうちの亜人を常人化するものだけです。

 はじめに産み出されたのは怪人化するサマエル。ウイルスを培養し、高濃度にした液体ですから、開発のハードルは高くない。しかし、倫理的な問題がある。どうして、そんなものを真っ先に作ったのか? それは、利益になるからでしょう。

 国際英雄機関の主な収益――HEROTubeの配信で安定的に収益を得るには、コンスタンスにコンテンツが更新され続けなくてはならない。しかし、ドラマや映画とは訳が違う。ユーザーは、生の、本当の、ヒーローの活躍を求めている。ヒーローがコンスタンスに活躍するには、コンスタンスに怪人が発生しなければならない。そのために、国際英雄機関は、怪人を人為的に発生させて安定的な収益を確立していた。充分にあり得る仮説です。

 個人の利益のために、この非人道的なウイルスが使用されたケースもあったのではないかと考えています。美紀さんが突然怪人化したのは必然だったんでしょう。ひと思いにではなく、両手両足を先に凍らせるという残虐な殺害方法からして、氷妃が関与していた可能性が高い。どんな理由があったのか、もはや本人に確認する術がありませんが。

 そして、同じように、利己的で恐ろしい考えが、あなたの人生を一変させた」


 彼女は再びモミジに視線を移し、こくりと小さく頷いた。

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