第35話 太鼓の達人にはまったあの日

 太鼓の達人にはまったのは中学2年の夏休みの時だったかな。その日は少し離れた市民プールに家族で行ったんだ。あ、もちろん父親は仕事だから母妹の二人とだけど。会社に夏休みないのかわいそうだなって思ったのはさておき、俺泳げないんだ。じゃあなんでプールなんて行ったんだって?なんでだろうな、出かけるのが嬉しかったからかね。子供じゃねぇんだからさぁ。陸上ならめっちゃ動けるんだけど水中だとワンちゃん泳ぎになっちまうんだ。そんな奴がプールで楽しめると思うか?否、全然楽しくなかったんだ。ずっと歩くか段差に座ってポケーーーっとしてるだけ。深いところは危ないからキッズ向けゾーンでな、中学生が。おまけに視力が低いから何も見えない。流石にゴーグルに度の入ったレンズ入れてないからね、きれいな女の人を見て目の保養なんて事すらできない。もうどうやって楽しめと?午前中に行ってお昼も食べていく予定だったんだけど、俺だけ先に帰っちゃった。


 帰ってベッドに寝っ転がったときのあの浮遊感?最高だよな。そんでyoutube開いたんだ。もうやけくそだってな。当時は何見てたかな、はじめとかヒカキンとか有名どころばっかだった気がする。そんな彼らの動画にもやや飽きを感じていた頃、おすすめにこんな動画があったんだ。「スイッチ版のタタコンの性能は?検証してみた」太鼓の達人のスイッチ版の奴だね。太鼓はゲーセンのとかwiiのやつはやってたけど、本当にエンジョイ勢って感じ。ふつうで出来るけど、むずかしいに歯が立たなかったぐらいの一般人の知識と技量だったんだ。新しいカセットでたんだって思って動画を見始めたんだ。そこからだったんだ、俺の音ゲーへの道が開いたのは。動画を見た感想として、「おにって難しすぎね?あんなにノーツ飛んでくるの」だったな。あと連ノーツは衝撃だった。ふつうじゃ出てこないからね基本的に。おにの存在こそ知ってたけどやったこともなかったしね。動画後半は拝啓ドッペルゲンガーって曲のプレイ映像だった(もちろん鬼)んだけどびっくりした。それと同時に興奮した。叩けたら楽しいんだろうなって思いと単純にスゴイっていう感情。その時もう既に音ゲーの虜になっていたのかも。その後は単純よ。ひたすら過去の動画を見まくった。色んな曲の色んな譜面楽しかったなぁあの頃は。ごにはさんは当時毎日投稿をしてたからさワクワクして待ってたのを思い出すよ。だから個人的にはアーケード版をメインにしたここ数年よりcs版を実況してた時の方が思い入れがあるね。ps4のライブ配信もよく流して作業してたし。


続きは明日!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

理系大学生の諸々 キウイ @kiui064

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ