第36話 ボクのバイト体験記1
今ボクがどこでこれをタイピングしているか分かるか?答えはな、バイト先である学習塾だ。そこまで大きな塾ではないし、塾長は俺に信頼を置いているから特に監視もない。今ちょうど働き始めてから4時間ぐらいたったけど、全く会話を交わしてないんだ。最初に挨拶と仕事内容の確認をしただけ。別に放置されているわけじゃないぞ?で、塾でなんで自分のパソコンをカチカチしているのかというとだな、理由は簡単。自分のパソコンでする仕事があるからだ。
学習塾での仕事というと、一番は生徒に教える絵が思い浮かぶだろう。俺もそうだった。だがなそれは「塾講師」がやることであって、俺のような「チューター」は違うんだ。教室の掃除だったり授業準備を手伝ったりプリントの丸付け係だったり裏方の役割が大きい感じ。直接授業を行う「塾講師」に比べれば時給は少ないが、授業を行うとなって背負うことになる不安感・重圧に耐えられる覚悟は俺にはない。無理になろうとも思わなかった。授業準備も果てしなく忙しそうだし。
そんな塾講師崩れこと私2年目チューターの今日のおしごとは、エクセル使ったプリント作成です!最初に話をもらったときはね、あんまピンとこなかったね。で了承しちゃったんだけど、よくよく考えたら一からプリント作るのってヤバくね?って怖くなったんだその時。2年生になって新しい時間割になってまだあたふたしていた時期だったから尚更。
ごめん呼び出されたわ!今日は終わり!
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