開幕、慣れた春風2年春
第31話 歯列矯正は子供の時がいいらしい
本日は歯科矯正についてのお話を歯医者さんに行って聞いてきましたよ。まあ昨今の技術革新ていうのはすごいもんだからさ、矯正も昔の金属を歯にくっつけて無理矢理動かすんじゃなくてもっと画期的なシステムなんだろうなぁと思ってたら普通に金属を勧められたわ。いやなんでよ。俺もマウスピース型の矯正器具使って目立たないようにしたいよ。大変残念な気持ちになった。
どうやら俺の歯並びはマウスピースでどうこう出来るような限度を超えてしまったようだ。なんてこったい。じゃあどうするんですかと聞いたら「ええまずは邪魔な歯を抜きます」。えええええぇ!せっかく生えた永久歯を抜くんですか!?いやまあ親知らずとかは歯並びに影響を与えるから抜くってのは聞いたことあるけど、普通の永久歯しかも正面からバッチリ見える部分のやつ抜くのか...。抜くのは別に怖くないのよ。小さい頃に麻酔かけてやったことあるから(虫歯じゃないぞ)。ぶっちゃけ麻酔かけるための注射の方が痛かったし。あの頃とは痛みへの耐性も違うから耐えられるだろうよ。たぶん。一応保険貼っとくけど。ただ抜いた後を想像したらちょっと怖くなったな。矯正がうまくいかなかったときの歯並びが。歯医者さんを信じていないわけではないけど、失敗してすきっ歯とかぐちゃぐちゃの歯列になったらどうしようとか考えると不安だよね。中々にデカい歯を4本も抜くっていわれたから尚更そう思ったよ。
で覚悟してはいたけど高いわ歯列矯正。俺の歯並びが酷いから上澄み料金かかってはいるけどそれでも高いなぁ。マジでうちの大学の1年の授業料丸々とられるようなものだしなぁ。1年留年したって考えればいいか。これをしなくていい子たちが羨ましいよほんと。歯並びって食生活も確かに関係はしているんだけど、歯の大きさとか顎の骨格とか自分じゃコントロールできない原因があるから不平等だと思っちゃう。俺は確かに食生活は良くなかった。早食いだしよく噛まないしで駄目だったとは思う。それでも今日、歯がデカくて顎が小さいから歯並びが悪くなったって聞いて愕然としたよ。最初からこうなる運命だったんだなって。さようなら我が家の数十万。これがあればどんな楽しいことが出来ただろうか。どんだけ生活を豊かに出来ただろうか。妹も直には大学に行くだろうしそのために予備校も通い出すだろう。その金も必要だしうちの出費は大変なことになりそうだ。でも親はありがたいことにお金を出してくれる。こう考えると改めて国立大学に進んで良かったと思うよ。私立だったら絶対出してもらえなかったろうな。理系やっぱ高いもんあいつら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます