第22話 異性が多い化学系
理科という枠組みの中で一番好きなのが化学だった気がする。いや一番マシというべきだろうか。最初に触れたのはいつだったかな小学校か。3年生で理科のお勉強が始まって最初は新しい科目が増えてワクワクしていた気がする。教科書をもらってぱらぱらめくったときのときめきは尋常じゃなかった。でくっきり分野に区分されたのを知ったのは中学にあがってからだ。ここで化学・物理・地学・生物の4つを知った。中学でも一つの科目として学習してはきたが、どの分野も一つにくくるには違いがはっきりしすぎて無理があるように感じてはいた。そして高校ではこれら一つ一つをぱっくり分けて専門的に勉強するというわけで、どうせ理系に進むだろうしどれ2つを先行しようか悩んでいた。結果として物理化学のオーソドックスな組み合わせとなったが、大学生になった今ぶっちゃけどれが一番好きなのか自分に問いただしてみた。
まず地学は論外、あれはつまらんすぎる。なんで土や石の成分なんか吟味しなければならないのか、おまけに図表を見てもわかりにくいったらありゃしない。大体は白黒灰色で構成されているから濃さによっては区切る場所が分からんし、仮に色を見分けられてもどの石なのか分からない。似たものが多すぎて。調べるほど興味もないからもう駄目。ある日の授業でさ最初火山の話してて中学でやったし大丈夫だろって寝て、時間たって黒板見たらなんか数学始まってたんだよね。正四面体の話してて混乱したの覚えてる。マジで何やってたんだろあれ。それで高校の試験は毎度赤点だったねたしか。まあ平均点も40切ってたしセーフ。で生物はどう?まあ暗記なんよ極論を言うと。高校の頃光合成の反応機構を物質名と共に全部試験に出たけどきつかったね。今となってはアデノシン三リン酸しか覚えてないけど反応が起こる場所もまた重要なわけでとにかく覚えることが多すぎた。別に暗記自体はそこまで苦じゃないから良いんだけど、問題はねそこじゃないんだ。生物は事象が変わることがあるんだよね。まあいわゆる突然変異ってやつもそう。いきなり新種が生まれたり、反応が変わったりと覚えることがコロコロ変わるから極めていくのは酷くめんどいんだよね。そこに酷く絶望して生物は切った。次は物理か。これはね共テレベルの問題は凄い楽しいんだよね。ほか3つに比べて数学っぽさが凄いから、計算が凄い好きな俺には初めの頃は最高だったのは間違いない。文字において計算するじゃん大抵、未知数の文字を消して行く作業はパズルみたいで楽しいんだ。覚えることも他に比べれば圧倒的に少ないし負担が小さいのは間違いない。ただこの分野は受験で嫌いになった。難しい問題になればなるほど、数式にたどり着けなくなるんだ。無理矢理ひねり出した理窟から強引に立式してあーだこーだする問題の解答を見てきて、いやそれはおかしいやんって理解が出来なくなっていったところで力尽きたね。ある程度のセンスがないと事象が理解できないんだわ。だから嫌。腹が立つ。はい化学はっと。受験の頃の印象は暗記暗記暗記。ただ暗記だけじゃなく計算力も必要。物質量の計算なんてのは最初はややこしいって思ったけど、まだ序の口だったの恐ろしいよな。酸化還元っていうボスがいるからな。あれはいちいち思い出すのきつかった。試験中いつもどっかに書き出してさ酸性条件と塩基性条件間違えたりすんの。マンガンとか。CODの計算とかだるすぎた。まあ生物と違ってこっちは新情報が増えることはあっても、既存の反応は不変だからありがたい。覚えたことは間違えない。化学の中にも、3分野ほどあったけど個人的には有機化学が好きだったな。無機も有機も暗記だけど。有機は俺の好きなパズルみたいな面白さがあって結構するする覚えられた。逆に理論が本当に辛かった。酸化還元もそう、浸透圧もそう、電子配置もそう、なんか苦手だった。
まあ読んでれば分かるけど化学が一番好きかな。だから化学科に進んだわけだし。応用の方だけど。他3つが苦手すぎて消去法になったのもあるけどやっぱり化学が一番よ、就職もそれなりに良いし。あと女の子めっちゃ多いよ化学系は。教室いい匂いするしおすすめ。
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