第20話 本を読む以外の楽しみ方
英作文のお題としてよく見るのが、本を読むなら電子派か紙派かどうかってやつ。何分小中学生メインの学習塾に勤めているのでめっちゃ見かける。公立の過去問はもちろん英検他の外部の試験でも。自分は断然紙を愛している。まあ電子を使ったことがないから偏見を持っている可能性があるがそれでも紙を推している。
みんながさ小さい頃、今と違って金なんて自分で稼げないわけさ。家事の手伝いのお駄賃とか貰えたかもしれないけどごくわずか。我が家はお小遣い制でなかったのでお年玉ぐらいしか貯められなかったの。でそのお金を本に使ったとしよう。そんな人は少ないかもしれんが。本ってね実はお金かかるの。小説は700円はいくし比較的安い漫画でも500円はかかる。参考書や実用書はその何倍も。どうしても欲しくなって買ってしまったときこう感じるんだ。俺の手で買った俺だけの本だと。それが自分の手のなかにって。くさい表現は置いといてまあようは感動するんだよね。新刊で本買うと(これが中古だとまた話が変わってくるんだけど今は置いておこう)。今すぐにでも開きたい読みたいっていうわくわく感とか絶対汚さないようにしないとっていう緊張感とか。現金払ってブックカバーつけて持ち帰るとき色んな感情が湧いてくるんだ。それがすごい心地良いんだよね。これは電子だと中々感じられないと思うんだ。自宅で寝っ転がりながら適当によさげな商品みっけて、クレジット番号入れてピコーンって購入完了の字を見てすぐに読み始める。情緒のかけらもないよなこれ。本はな読むときだけじゃなくて、探しているときも買うときも買った後も楽しいんだよ。家で読もうって決めて帰宅途中にどんな話か妄想するんだよ。あらすじからどんな舞台でどんなキャラがどんな活躍を見せるのかってね。続編ものならそれまでの巻を一旦思い出そうとするかもしれないね。そんで期待ゲージがマックスまで上がって我慢できなくなると、電車とかで読み始めちゃうだよなこれが。これもまた醍醐味よ。
まあもちろん良い点ばかりでもないよそりゃ。やっぱりね整理が大変だし。俺の部屋狭いからさ、これ以上本棚置けないんだよね。いくら小説がポケットサイズの小柄なやつでも収納すれば場所はとる。買えば買うほど存在感は大きくなって邪魔に思っちゃう。部屋の掃除の時なんて1つ1つ棚を部屋の外に出すんだけど重い重い。そりゃ何十冊もあればちりつも理論で重さも限界突破するわさ。一応最終手段としてベッドの下収納を残しているんだけどそこまで埋まるともう無理だね。諦めて電子に移項するかもしれん。あとさっきも言ったけど新刊は一冊一冊感動しながら購入するからさ愛着湧くんだよね。邪魔なら売れよって言うやついるけど売れねーよあほか。実物を持つが故の手放しがたさがあると思うんだ。まあ中古になると話は変わるよそりゃ。あれは安く買ってるからそこまで愛着深くないの。買うときはワクワクするけど。あれ?じゃあ新刊買う意味なくね?
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