第11話 最近は家系が良いっすね
「長年にわたる論争が今ここで勝手に解決される!」第1弾ということで今回は「うどんVSそば」とかいうそれなりに人によって意見が割れるけどぶっちゃけどっちでも良いような議題を俺の体験記で判断しよう。
ちなみに俺は小さい頃は大のうどん好きだった。小学3年ぐらいかな、その頃ってさなぜか異様に食欲が湧くようにならない?スポーツをよくやってたのも関係しているかもだけどとにかく当時は食べるのが好きになってたんだ。特に好きなのが唐揚げ。なんとも小学生っぽいこと。揚げ物大好きっ子でどんどん太ってったし、食事の時は腹を満たさなきゃ満足できなくなってたんだ。朝はそんな食欲がないからそれ以外で。それがやめられなかったのは便も良く出ていたから。当時の俺は食べた分出せば問題ないと楽観的に考えていたんだ。なんと馬鹿げたことか。でエスカレートが進むとどうなるかというと、速く食事を楽しんで腹を満たしたいと考えるようになる。そして麺類に白羽の矢が立ったんだ。するする入るから最適だと思って。でも細い麺だとなんか食べているときの満足感が少なくね?太い麺なら最高だよなってなってうどんを好んで食うようになった。夏はそうめんよりもざるうどんだし、年越しはそばでなくうどんだった。
でもね飽きは来るものなんです。そりゃあ毎週食ってちゃねぇ新しい味を舌が求めるのも無理はないさ。そして5年生あたりでこのままだと太り続けてまずいと思った俺は食生活の改善をしてしばらくはうどんとも距離を置いた。全く食べないわけではないぐらいの頻度になった。で数年そばに魅力を感じるようになった。きっかけは某有名どころのそばを食べたこと。ぶっちゃけ食べ物に香りの概念をとおして見たことはなかったが、そば粉の上品な香りとあの喉ごしは言葉に出来ない良さがあった。おまけにうどんよりも健康指標が良いときた。もううどん食べる意味無くね?手のひらグルグルですわ。そこからそばを食べるようになったのにはきっかけがあるんだ。それは高校受験の時、まあ夏期・冬期講習中はさ一日中塾の自習室にこもる訳じゃん。で昼はママのお弁当を食べて夜は近くの飲食店で済ませるわけですよ。塾が駅前ってこともあってそば屋がめっちゃあったのね。クオリティはまあチェーン店レベルだからそこまでだけど他の店に比べて安いのよ。まだバイトも出来ないお小遣い暮らしのお子様にとってそこは大変ありがたいわけ。で毎日通うことになるの。仕方がなく食べるんだけどやめるほど酷くもない。持ちつ持たれつみたいな?そしてそれは今も続いてる。うどんみたいにばかすか食ったわけじゃないからなのか飽きることもなく数年食べ続けてるよ学食でも。正直うまいというレベルには達していないが。
意外とディープな思い出話があったもんで驚いている。よしまとめに入ろう。うどん・そばどちらも日本を代表する料理を持つ数少ない逸材だ。それぞれの良さがありたまにもう一つの方を食べるとその虜になってしまう。どちらが上だなんて決めるのもおこがましいぐらいだ。だからそんなくだらないこと言ってねーで大人しくラーメン食って忘れちまえ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます