第2話 音ゲーはいいぞ

 中学の頃スマホを買ってもらってまず始めたのはゲームだった。当然だよね、周りはモンストとかパズドラとかやってんのに自分だけ3DSポチポチやってんのすごいさみしかったし。当時は妖怪ウォッチがはやってたけど中学にもなれば流石にDSよりスマホに流れてくし取り残された感すごかったんよ。必死に何日もかけて友達になった覚醒閻魔もすごいねーで流されて関連した話題をふっかけても反応してくれなくなったんよ。だからスマホゲットした瞬間playストア行ってソシャゲいれたわ。結果から言うとすぐやめた。あれインフレやばすぎんよ。初心者は全然ついて行けないしみんな熟練者だからうかつに会話に口も出せないしやってもやって無くても一緒だったわ。


 結局音楽アプリとdアニぐらいしか入れなかったけど、他になんか無いかなーって探してたら見つけたんだ、音ゲーを。バンドリ!という神ゲーを。ちょうどスマホ買う数ヶ月前、太鼓の達人にはまりだして音楽に興味が出てたからさ試しに入れてみたんよ。...くっそおもれぇ。カバー楽曲はぼちぼち知ってる程度でほとんどの曲が初見で音ゲーの経験もほぼ無かったけどすぐのめり込んだ。リズムに合わせてポチポチするだけなのになんでこんなにおもろいんや!無我夢中だったね。2日でランク70ぐらいまでいくぐらいやった。ノーマルとハードをやりまくったけど満足感すごいよあれ。何より曲がいい。こういうゲームってカバー曲の知名度で客読んでるだけとか言われるけど、オリジナル曲もクオリティ高いんすわ。1月鍛練積んでエクストラに挑戦したら尚更楽しいの。勉強もそうだけど難しい方が燃えるわ。ポチポチの量も増えてさらにノリノリになれるの高校の途中まで本当にやりこんだゲームだった。


 そんな楽しいゲームでも飽きは回ってくる。高2の夏頃新しい音ゲーが実装されたのよ。...浮気したよね。今までも別の音ゲーもやったことはあった。でもバンドリ!の方がええなと思って並行してやらなかったんよ。この時は違った。あのダンカグさんですよ。天下の東方プロジェクトの音ゲーですよ。そりゃ興味わいちゃうでしょ。正直音ゲーのシステムとしてはあまり褒められたものでは無かったけど、東方(二次創作)の曲聞きたいじゃん、リズム乗ってポチポチしたいじゃん。ちょうどその頃バンドリ!が色々迷走してたのもあって乗り換えたね。


 ダンカグも長くは続かなかった。こっちは迷走がもっと酷かったな。リリースする曲が渋いんよ。有名なの来るかなと思ったらコアなのばっか来てやる意欲があまりわかんのよね。その曲もなんか盛り上がらない感じ。バンドリ!のオリジナル曲はいいの多かったから我慢できていたけどこっちは...って感じ。それが半年ぐらい続いたの。そりゃユーザも離れるわ。自分もその一人で、過疎化していってサービスが終わっちゃった。この時大学受験も近かったしいい機会だと思ってゲームから離れたんだ。


 そしてそこから一年....。

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