第14話

バラバラになった肉体はそう簡単には戻らない。よく聞くだろう、あなたは3年寝てましたとか、俺の場合は良くて3日かかる、というかかかった


「くそっだいぶ出遅れた。」


ユリカを探す、ただその前にやらなきゃいけないことがあった。


「腹が………減った」


不死身だろうと腹は減る。何も食べなくても生きてはいけるが、パフォーマンスが著しく下がる。それだけは避けないと


「この匂いは…」


鶏ガラと小麦の匂いまさか


「らーめんの屋台!?」


なぜかは知らんが、らーめんの屋台が森の奥深くに鎮座していた。そこに腰掛け言い放った


「醤油らーめん」


「塩らーめん」


そして隣にも、客がいたらしく底の方に頭を向けると相手も同様衝撃を受けた


「ネコクサ?!」


そう何を隠そうネコクサが、俺の席の隣に座っていたのだ。


「おみゃー何してんにゃ!」


俺達は屋台の前に飛び出し、ファイティングポーズを取る。


「お前こそ……あれ?」


少し経って違和感に気づいた。魔法教会は通常あのローブを着ていないといけないが、今目の前にいるネコクサはそれをしていないそれどころか


「おみゃーは、こんなところで油売ってる場合じゃないはずにゃ」


その言い方からして、今の現状をを知っているようだった


「ラーメン冷めちまうよ」


店主の意向もあり、らーめんをすすりつつ話をすることにした。


「ユリカとかいう娘一体何なんにゃ?」


先陣を切ったのは、ネコクサだった。


「俺も知らん、あいつとあったのはつい最近だし」


そもそも、街を歩いていたりしたが、ユリカとは、4日弱しか一緒にいなかったはずだ


「にゃの娘、魔力量が他の人よりも人よりも圧倒的に多い」


魔力の量?だったら


「俺だって、ほぼ無限だ」


ネコクサは、ジトッとした目でこちらを見て言い放った


「おみゃーの場合少しの容器に魔具の力で継ぎ足しているにすぎんにゃ、でもあの娘の場合は、デフォルトで多すぎる」


おそらくは、俺が500mlミリリットルの缶だとしたら、ユリカは2Lリットルのペットボトルと言うわけだろう


「で?お前は、どうしてやめたんだ」


ネコクサの驚く顔が、ラーメンの油に反射して見えた。


「おみゃーの場合、人体実験しても生きているでも、あんな小さな娘の命を、弄ぶのはプライドが許さなかった」


こいつにも色々とあったんだな、


「よしわかった、お前も一緒に来るか?」


俺は、屋台にお金をおき、上着を着て屋台から出た


「行くってまさか」


きまっている


「カチコミだ」

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