第7話 番外編~芸能人が行ってもバレない特殊浴場~

 年末にダウンタウンの松本人志氏による強姦事件が暴露されて芸能界は新年から大騒ぎのようです。真相うんぬんは別にして、私が率直に思ったのは「バレる遊び方をしてバカだなぁ」です。松本は後輩芸人だか放送作家だかに強姦対象の女性と会場を手配させたことで匿名性を確保できたと思っているようですが甘かったですね。どんなに綿密に手配をしたところで男性の遊び方が汚かったら絶対に女性側が根に持ちますから。よく男は記憶を単に記憶としてだけ保管するのに対して、女は記憶を感情とセットにして保管するなんて言いますからね。手配の段階で「今回のお仕事は乱暴有りの輪姦です」と明示してギャラも一人一晩百万くらいたんまりと積んでいたとしても足りないでしょう。足りないというのは金額ではありません。女性に輪姦パーティーの記憶を奇麗な感情と保管してもらうための気遣いが足りないのです。行為中はどんなに乱暴でも終わった後に松本から「さっきは痛なかったか? ごめんな、うちSっ気が強すぎる変態さかいこれくらいせな興奮せんのや。よう頑張ってくれたな。ほんまおおきに。これ受け取ってえや」と言って更に十万包むくらいのいたわりがあれば何か変わっていたかもしれません。(女性が現場に来る前段階で輪姦されると納得している前提ですけどね)


 そもそもこの他人に一夜の女性を手配させるという芸能人の悪癖が匿名性に期待している様で全然機能しないんですよね。秘密というものはその秘密を知っている人達全員がその秘密に満足していないと絶対に維持できないんです。全員の満足が条件ということは人数が増えるほど秘密の保持が難しくなります。なのに呼ばれる女性と夜遊びする男性と手配者全員で秘密を共有できると思うなんて狂気としか思えません。この辺は未だにSNSの情報発信力を芸能界が軽んじているんだろうなと思います。


 ここでやっと本題なのですが、素人女性相手にこんなにリスクの大きな遊び方をするよりももっと芸能人が安心してハメを外せるお店が吉原にあるんです。私が知っているだけでも二店舗ありまして、両方とも超高級店に分類されます。何故芸能人でも安心かというと、これらのお店では入店から退店に至るまでの過程において一切他のお客に姿を見られることがないからです。お店が指定する駅で送迎の車に乗って店舗に到着すると、店員が周りに人通りがないか確認してから店舗に案内し、入浴開始までの時間は完全個室の待合室で過ごし、入浴後も完全個室の上り部屋で帰りの送迎車を待つという流れです。


 物理的にお店の関係者以外に自分の姿を見られないようになっていますし、秘密を共有する立場も自分と女性とお店の三者だけです。お店はお金さえ払ってお店の規則を守っていれば何も言ってきませんし、そもそも女性も覚悟して業界で働いているプロですから変態の相手なんぞ日常茶飯事です。更に言えばお店だからこそトラブルの可能性が素人の手配に比べて格段に低いんです。何故ならお店にはそれぞれ規則が設けて合ってハメを外せる限度が明文化されているからです。


 素人の手配だと何をどれくらいまでしても良いのかが全て個人ごとの裁量次第のため、明示された共通の基準がなくて当事者間で一致しているかも分かりません。こんな状態ではいくらコミュニケーション能力お化けの大御所芸人であっても無理でしょう。だって男はあいつを硬質化させている時は場の空気よりも自分のあいつを到達させることを優先して考えますからね。


 今回挙げた条件に完全に当てはまるお店は吉原にある将軍という名のお店です。日本全国でも最高級のお店で、そのお値段90分でなんと二十万円です。高すぎると思われたかもしれませんが、松本人志ほどの大御所芸人であれば決して高くはない金額ではないかと思います。むしろ高級ホテルを確保して輪姦する代金に比べれば随分と安いのではないかと思います。ミ包女臣をぶん殴りでもしない限りは文春から砲撃を受けることもなかったでしょうから「素直に将軍にでも行っておけば良かったのに」と思ってこの番外編を書いた次第です。因みに実際に芸能人の利用者もめっちゃ多いらしいですよ。最後に! このエッセイシリーズの目標は広告とサポーターの収入で私が将軍に登楼することです!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る